トランプ家関係のDeFiプロジェクトがSuiと連携、ブロックチェーン革新へ
レイヤー1ブロックチェーン「Sui(スイ)」は6日、ドナルド・トランプ米大統領とその家族が関係する分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial(ワールド・リバティ・フィナンシャル、以下WLFI)」と戦略的提携を発表した。両者は、次世代のブロックチェーンアプリケーションと資産の開発に向けた協力を進める方針である。
提携の目的は?
WLFIは、よりオープンで透明性の高い金融世界の実現を目指しており、このビジョンを共有するスイとの連携を決定した。発表によれば、WLFIは、主要プロジェクトを強化するために設計された戦略的トークン準備金である「Macro Strategy(マクロストラテジー)」にスイを組み込む計画だ。
WLFIのWeb3アンバサダーであるトランプ氏の息子エリック・トランプ氏は、「スイとの協力に非常に期待している。この提携が革新的な機会をもたらすと確信している」とコメントした。
なぜSuiなのか?
WLFIの共同創設者であるザック・フォークマン氏は、「私たちがスイを選んだのは、アメリカ生まれのイノベーションと、驚異的な規模と採用率を併せ持つからです。我々のミッションである分散型金融をより多くのアメリカ人に届ける上で、最適なパートナーである」と述べた。さらに、「今後数か月で基盤となるDeFi資産を支援する予定であり、スイとの協業は当然の選択だった」と説明した。
Suiの視点から見る提携の意義
スイの開発を主導する「Mysten Labs(ミステン・ラボ)」の共同創設者兼CEOであるエバン・チェン氏も、この提携に大きな期待を寄せている。「WLFIがスイとのコラボレーションを決定したことを嬉しく思う。スイの技術とWLFIの野心が結びつくことで、世界の資産の保管や利用方法を再定義する可能性がある」と語った。また、「人々が自身の財産や創造物、オンラインでの自由を取り戻す未来を目指しており、この協力関係がその実現を加速させるだろう」と述べた。
この提携は、ブロックチェーン技術の進化と分散型金融の拡大において重要な一歩となるだろう。スイの成長とWLFIの戦略的ビジョンが交わることで、より透明で自由な金融環境の実現が加速することが期待される。
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