資金源は株式・優先株の売却 Strategyの強気姿勢は続くか
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は31日、3月24日から30日にかけて約22,048 BTCを約19億2,000万ドル(約2,881億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は528,185 BTCに達し、評価額は約6.6兆円にのぼる。
今回ストラテジー社がビットコインを購入した3月24~30日は、一時的な上昇はあったものの、徐々に下落していった部分であるため、同社は「押し目買い」した格好だ。

今回の購入価格は1 BTCあたり約86,969ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約67,458ドルとなった。購入資金の原資は、自社のクラスA普通株式および永久優先株「STRK」「STRF」の売却によるものだ。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた
- クラスA普通株式:約364万株(約12億ドル/約1,800億円)
- STRK:約21万株(約1,852万ドル/約27億円)
- STRF:約850万株(約7億ドル/約1,050億円)※STRFのみ推定値
また、3月30日時点で、クラスA普通株式約23億7,000万ドル(約3,556億円)、STRK約209.9億ドル(約3.1兆円)相当が売却可能とされており、今後のビットコイン購入余力も十分に残されている。
ストラテジー社のビットコイン追加購入は、同社の仮想通貨への強い信頼を示す一方、株売却による資金調達がその戦略を支えている。528,185 BTCという膨大な保有量は、企業価値をビットコインに大きく依存させる大胆な賭けだ。売却可能な株式・優先株の規模から、今後も積極的な購入が予想されるが、市場の不確実性の中で、この戦略が吉と出るか凶と出るか、注目が集まる。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=150.06円)