210億ドルの販売枠で今後もビットコイン購入継続へ
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は17日、3月10日から16日にかけて130 BTCを約1,070万ドル(約16億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は499,226 BTCに達し、評価額は約6.2兆円にのぼる。
今回の購入価格は1 BTCあたり約82,981ドルで、これによりストラテジーのビットコイン平均取得価格は1 BTCあたり約66,360ドルとなった。
この購入の原資は、2025年3月10日に締結された「STRK ATM(At-The-Market Offering)」プログラムを通じて調達されたものである。同社は3月10日から16日にかけて12万3,000株のSTRK株式を売却し、約1,070万ドルを調達した。
契約では、最大210億ドル(約3.1兆円)のSTRK株式販売が可能であり、3月16日時点では約209億9,000万ドル(約3.1兆円)が未使用であるため、ビットコイン購入の余力はまだ十分に残されていると考えられる。
ビットコイン市場は価格変動が大きい資産クラスの一つであり、機関投資家の関与が増えることで市場の安定性が向上すると期待されている。特に、ストラテジーのような企業が長期保有を続けることで、市場にポジティブな影響を与える可能性がある。ただし、ビットコインの価格変動リスクを考慮すると、同社の戦略が今後も持続可能かどうかは注視する必要があるだろう。
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