SNS乗っ取り事件の波紋、Solv Protocolの信頼回復への試練
5日10時過ぎ、分散型金融(DeFi)プラットフォーム「Solv Protocol(ソルブ・プロトコル)」の公式Xがハッキングされ、偽のトークン配布情報が拡散される事件が発生した。この投稿は既に削除されているが、暗号資産(仮想通貨)業界に大きな混乱を引き起こしている。
事件が発生したのは2025年1月5日10時過ぎ(日本時間)で、同プロトコルの公式Xアカウントから、偽のネイティブトークンのローンチおよびエアドロップを装った投稿が行われた。
ソルブ・プロトコルの主要開発者エヴァ氏は、自身のXで「Solv の公式 Twitter アカウントが侵害されました。このアカウントからのメッセージは絶対に信用しないでください。」と注意喚起を行った。
ソルブ・プロトコルは、ビットコイン(BTC)を預け入れることで利回りを得られる分散型金融(DeFi)プラットフォームである。ユーザーはビットコインをステーキングすることで、SolvBTCというリキッドステーキングトークンを受け取り、さらに他のDeFiプロジェクトでの運用や収益の幅を広げることが可能となる。同プロジェクトは、Binance Labs(バイナンス・ラボ)やBlockchain Capital(ブロックチェーン・キャピタル)などの主要な投資家から資金調達を受けており、業界注目のプロジェクトだ。
仮想通貨業界において信頼性の確保は不可欠であり、こうしたハッキング事件が繰り返されることは、投資家やユーザーの信頼を失わせる要因となる。ソルブ・プロトコルは事件の収束に向けて全力を尽くすとともに、今後のセキュリティ強化策を講じる必要があるだろう。
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