ソラナのスマートフォン事業を展開するソラナモバイルは4日、Web3スマートフォン「Seeker」のエコシステムトークン「SKR」を2026年1月にローンチすると発表した。総供給量100億SKRのうち30%がコミュニティへのエアドロップに配分される。前機種のBONKエアドロップ成功を受け、今回も注目が高まっている。
2026年1月ローンチ、前機種のBONKエアドロ成功を背景に期待高まる
ソラナモバイルは、高速ブロックチェーン・ソラナを開発するソラナラボが手掛けるWeb3スマートフォン事業だ。2023年には初代モデル「Saga」を発売し、暗号資産ウォレットやdAppストアを標準搭載するデバイスとして話題となった。第2世代となる「Seeker」は、DePIN(分散型物理ネットワーク)機能やAIエージェントを搭載し、2025年8月に出荷が開始されている。
SKRトークンの最大の注目点は、総供給量の30%にあたる30億SKRがエアドロップ対象となる点だ。前機種Sagaでは購入者向けに3,000万BONKのエアドロップが実施された。2023年12月のBONK高騰時には約1,600ドル相当となり、本体価格を大きく上回るリターンとなった。この影響でSagaは完売し、中古市場では2,000ドル以上で取引される状況にまで至った。
今回のSKRは配分規模がさらに大きく、Saga保有者やSeeker購入者が対象となる可能性が高いと考えられる。早期参加者への大きなインセンティブとして期待が高まっている。
SKRの配分は、エアドロップ30%に加え、成長とパートナーシップに25%、ソラナモバイルに15%、流動性とローンチに10%、コミュニティトレジャリーに10%、ソラナラボに10%となっている。コミュニティ向けが合計40%を占める一方、チームへの配分は25%に抑えられており、健全なバランスと言えるだろう。トークンは約3年間かけて段階的にリリースされ、市場への急激な供給を避ける設計だ。

また、SKRは初年度のインフレーション率を10%に設定し、毎年25%ずつ減少して最終的に2%で安定する。この高い初期インフレ率はステーキング参加者への報酬原資となり、早期参加ほど高いリターンを得やすい仕組みだ。たとえば初年度に10万SKRをステーキングした場合、単純計算で約1万SKRの報酬が見込まれる。
SKRに関する詳細は、11日からアブダビで開催される年次カンファレンス「Solana Breakpoint」で発表される予定だ。Sagaでの成功を踏まえ、エアドロップの対象範囲や具体的な配布時期など、今後の追加発表に注目が集まっている。
関連:ソラナ、Solana Seekerを含む新製品を2025年にリリース予定
関連:ソラナ5周年──累計4,080億件の取引と9,870億ドルの取引高を達成




