レイヤー2「ポリゴン」、全資金のオンチェーン化構想──年間31京円市場の覇権狙う

伊藤 将史
10 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • Polygon Labsは9日、すべての資金をオンチェーンで移動させる決済基盤「Open Money Stack」を公表
  • 世界で年間約2,000兆ドル(約31京4,120兆円)が移動する決済市場で、今後3年間で次世代金融スタンダード確立を目指す
  • 過去6年間で2兆ドル(約314兆円)超のオンチェーン価値転送を支えた実績を基盤に、数週間以内に複数の大型発表を予定

イーサリアムのレイヤー2ソリューション「ポリゴン POLPOL」を開発するポリゴンラボは9日、あらゆる資金をオンチェーンでシームレスに移動させるための包括的な決済基盤「Open Money Stack(オープン・マネー・スタック)」のビジョンを公表した。

既存の金融インフラの制約を解消、自由な資金移動を実現する

オープン・マネー・スタックは、現在の遅く高コストな資金移動を、インターネット上の情報移動のように即時かつプログラム可能なものへと再構築することを目指す「統合技術スタック」である。

ボワロン氏は、世界で年間約2,000兆ドル(約31京4,120兆円)が移動する巨大な決済市場において、「今後3年間で次世代の金融スタンダードが確立される」との見解を提示。過去6年間で2兆ドル(約314兆円)以上のオンチェーン価値転送を支えてきたポリゴンの実績を基に、「すべての資金をオンチェーンへ移行させるミッションを推進する」と野望を語った。

オープン・マネー・スタックが提供する主な機能と特徴は以下の通りだ。

  • トークン化された預金やステーブルコインなど、あらゆる形態のオンチェーンマネーへの対応
  • ブロックチェーン・レール、ウォレット基盤、オン・オフランプ、コンプライアンスツールの統合提供
  • 送金元と送金先の通貨の種類を問わず、数秒で着金し即座に運用が可能な仕組み
  • 地理的制約のない決済
  • AIエージェントによる手動介入不要な自動送金への対応
  • ユーザーからチェーンの存在を意識させないシームレスな体験

本基盤は、オンチェーンに流入した資金を再びオフチェーンに戻すことなく、オンチェーンのまま永久に利用・運用し続けられる環境を構築することを目標としている。既存の金融機関やフィンテック企業はオープン・マネー・スタックにより、「一つの統合されたインターフェースを通じて、顧客へのデジタル資産決済や利回り獲得機会、カードプログラム等の包括的な金融体験の提供」が可能になるという。

ポリゴンラボは今後数週間以内に、決済、オーケストレーション、コンプライアンス、およびオンチェーンマネー・プリミティブ(基本要素)に関する複数の大きな取り組みを発表する予定だ。ネイルワル氏は最後に、今回の発表が「ビジョンから実行へと移る決定的な一歩であり、次の30年間の資金移動の定義を今後3年間で書き換えていく」との決意を述べた。

関連:ポリゴン、DeCardと提携──1.5億加盟店でステーブルコイン決済が可能に
関連:「ポリゴンはイーサリアムに正当に評価されていない」共同創業者が批判

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.06円)

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。