ソラナウォレット大手のPhantom(ファントム)は12日、予測市場機能「Phantom Prediction Markets」を導入したと発表した。今後1週間で対象ユーザーに順次提供を開始する。米商品先物取引委員会(CFTC)認可の予測市場取引所Kalshi(カルシ)と提携し、ファントムアプリ内で直接予測市場を取引できるようになる。
ウォレット内で予測市場が完結
ファントムの予測市場では、スポーツ、政治、暗号資産、文化など数百の市場を取引可能だ。取引はイエス・ノー形式のシンプルな予測で、CASHトークンを含む複数のトークンに対応している。別アカウントの作成や他のアプリへの資金移動は不要で、ファントムウォレット内で完結する。
リアルタイムで確率とオッズが変動し、イベントのライブデータも表示される。ユーザーはトレンド市場やライブ市場をフィルターで絞り込み、数タップで取引を実行できる。イベント終了時にはプッシュ通知で勝敗結果と払い戻し額が通知され、早期売却に対応するイベントもある。
すべての市場にライブチャット機能が搭載されており、リアルタイムでユーザー間の議論や情報交換が可能となっている。チャット内では他のユーザーの売買動向やセンチメント(群衆の意見)を追跡でき、予測市場をソーシャル体験として楽しめる。
ファントムは「予測市場を、会話が確率と同じ速さで動き、洞察が世界中に瞬時に広がり、取引がより大きな何かの一部であると感じられる場にする」としている。現在は順次アクセスを拡大中で、今後さらに多くのイベントと機能を追加する予定だ。
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