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目次
OpenSea Pro(オープンシープロ)とはプロトレーダー向けNFTアグリゲーター
「OpenSea Pro」は世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」が公開した、プロトレーダー向けNFTアグリゲーターです。OpenSea Proは170以上のマーケットプレイスを集約し、NFTトレードのための洗練されたツールを実装。今回はOpenSea Proについて徹底解説します。
OpenSea Pro 基本情報
OpenSea ProはNFTアグリゲーターGem V2のリブランド
NFTの世界最大級マーケットプレイスであるOpenSeaは、2022年4月NFTアグリゲーター 「Gem」を買収しました。買収後、Gemはより経験豊富な「プロ」ユーザーにサービスを提供する独立したブランドとして、 OpenSea とは別でGem v2 の改良を続け運営を続けていましたが、2023年4月4日最速かつ強力なNFT マーケットプレイス アグリゲーター「OpenSea Pro」としてリブランドしました。
OpenSeaとOpenSea Proの違い
OpenSeaは一般ユーザー向けで使いやすく、NFTを閲覧、作成、購入、販売、オークションなどが可能な世界最大級のNFTマーケットプレイスです。
対してOpenSea Proは高度な機能と分析ツールを提供しており、OpenSeaを含む170以上の異なるNFTマーケットプレイスからNFTを発見・購入できるプロNFTトレーダー向けアグリゲーターという違いがあります。
これもう見た?OpenSea(オープンシー)の使い方ガイド|出品方法や購入方法、手数料まで徹底解説
GemユーザーにGemsisフリーミントを実施
OpenSea ProはGem V2からのリブランディングを記念して、2023年3月31日までにGemで少なくとも1つのNFTを購入したことがあるユーザーを対象に、コミュニティからの感謝の気持ちを込めて「Gemsis NFT」のフリーミントを実施しています。資格のあるユーザーはイーサリアムのガス代のみでミントできます。
Gemesis は、イーサリアムチェーンで作成された ERC-721トークンで、ユーザーがGemでNFTを購入した履歴に基づいて番号が割り振られており、時期が早ければ早いほど低くなっています。またFAQによるとGemesisは純粋に感謝の記念品でリワードプログラムへの影響やユーティリティはないとのことです。
フリーミントページ:https://opensea.io/collection/gemesis/drop
フリーミント(Free Mint)とは、NFTを無料で新たに発行(ミント)することです。ただし手数料としてガス代はかかります。
OpenSea ProとBlurはライバル!?
OpenSea ProはよくBlurを引き合いに出されてライバルのように言われています。Blurは2022年に誕生したばかりのプロトレーダー向けNFTマーケットプレイスですが、取引などの条件を満たすことによってトークンをファーミングできるシステムでユーザーの支持を得て、取引シェアをOpenSeaから奪い2023年2月には約4倍の取引高を記録するなどその勢いを強めていました。
OpensSea ProではBlurと違いトークンではないNFTによるコミュニティリワードを展開予定です。
OpenSea Proの特徴
Opensea ProはGem V2をベースにして、より洗練された機能を実装しています。
Live Cross-Marketplace Data(ライブ市場データ)
OpenSea Proは、トレンド、ミント、コレクションページのすべてのデータを数秒以内に更新し、NFTマーケットプレイス全体のユーザーとコレクションのアクティビティがリアルタイムで更新されます。
Advanced Orders(高度な注文)
OpenSea ProはNFTマーケットプレイスアグリゲーターの中でも最も高い流動性を持っており、購入、オファー、リスティングなどがより自由にコントロールできます。
また最大アイテム価格、アイテム量、特性などに基づいて注文を設定することで、購入体験をアップグレードすることができます。
Powerful Inventory Management(強力な在庫管理)
OpenSea Proではウォレット、コレクション、アイテムの各レベルで分析を行いながら、マーケットプレイスでアイテムを簡単に購入、販売、管理することができます。
Instant Sales(即売)
OpenSea Proはコレクションオファー、bid、NFTプールなど、マーケットプレイスから出品されるあらゆるオファーを集約し、ベストプライスで販売することができます。
Most Optimized Gas Fees(最適化されたガス料金)
OpenSea Proは、NFTアグリゲーターの中で最もガス料金を最適化したスマートコントラクトを使用しており、アイテムを購入する最も効率的なマーケットプレイスです。
Mobile Compatibility(モバイル互換性)
OpenSea Proアプリは、モバイルデバイスに最適化されており、スマートフォンから直接閲覧、検索、リストアップすることができます。
Other New Features(その他新機能)
OpenSea Proはウォッチリスト、ライブミント概要、バッチ転送などの新機能を搭載しています。
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OpenSea Proの使い方
OpenSea Proでは人気のNFTが最適な価格で取引できるだけでなくポートフォリオ分析なども可能です。OpenSea Proの登録方法や使い方を解説します。
事前準備
OpenSea ProはイーサリアムチェーンのNFTがリストされているため仮想通貨イーサリアム(ETH)と仮想通貨ウォレットが必要です。イーサリアム(ETH)は国内取引所のコインチェックやGMOコイン、もしくはお得なキャンペーンを実施している海外取引所で購入できます。
おすすめ国内仮想通貨取引所
- GMOコイン
GMOコインは手数料の安さ、取扱銘柄の多さなどで定評のある国内取引所です。特に仮想通貨の送金手数料が無料のため、海外仮想通貨取引所やメタマスクなどへの送金におすすめです。
- コインチェック
コインチェックは国内最大手の仮想通貨取引所です。手数料無料で仮想通貨売買ができ、仮想通貨の積み立てやレンディングなど豊富なサービスを提供しています。特に扱いやすいスマホアプリの評価が高く、仮想通貨初心者におすすめの国内取引所です。
- SBI VCトレード
SBI VCトレードはネット証券大手のSBIグループが運営する国内取引所のため信頼性の高い国内取引所です。入出金、送金手数料などが無料なので海外取引所への送金にもおすすめ。手軽にレンディングなどの投資サービスを利用できるので、預けたまま資産運用も可能です。
- DMM Bitcoin
DMM BitcoinはDMMグループが運営する国内取引所。レバレッジ取引に対応する通貨数が豊富な点が特徴です。送金に利用できる通貨数は少ないのですが、送金手数料が無料なので海外取引所への送金でも利用できます。
- bitFlyer
bitFlyerは国内最大級のビットコイン取引量を誇る国内取引所です。買い物でビットコインが貯まるクレジットカードや、Tポイントをビットコインに交換できるサービスが豊富な点が特徴です。また、小額から仮想通貨を手数料無料で購入できる点も魅力です。
国内取引所はトラベルルールにより海外業者との送金やり取りができない場合があります。
その場合は、メタマスクなどのプライベートウォレットを経由して送金すれば問題ないので、焦らず対応してみてください。
イーサリアムが購入できたら仮想通貨のウォレットに送付しましょう。まだウォレットを持ってない場合はメタマスクがおすすめです。
これもう見た?MetaMask(メタマスク)の使い方|登録方法から入金、送金方法まで解説
ウォレット接続
ウォレットの準備ができたらOpenSea Pro(https://pro.opensea.io/)にアクセスし、右上のConnect Walletからウォレットを接続します。メタマスクとCoinbase Wallet、Wallet Connectが対応しています。
接続するとCustomise Viewとして「Pro」「Collector」の2種類のUIが選択できます。今回は表示イメージは小さいですがチャート表示などもできる「Pro」を選択します。UIは右下でいつでも変更可能です。
選択したらLFGボタンを押してください。 右上にウォレットアドレスと保有ETHが表示されます。
Profile(プロフィール)
ウォレットが接続されたら左メニュー下の Wallet Profileを選択します。ウォレット概要としてアドレスと4つの項目が表示されています。
- Collections(コレクション):保有NFTコレクションをフロア価格が高い順番に表示
- Items(アイテム):保有NFTが最新順に表示
- Portfolio(ポートフォリオ):保有ETHとNFT価値の総計がグラフ表示
- Activity(履歴):売買やリスティング、ミントの履歴が表示
注意事項として初期表示ではスパムNFTも表示されています。Itemの上にある「Hide Spam」タブで非表示にできますので活用しましょう。
Portfolio(ポートフォリオ)
ポートフォリオでは保有NFTの価値がわかりやすくリストされています。読み方を解説いたします。
- Collections Value:品目数にフロア価格を乗じて算出された所有NFTの推定価格。
- Total Spend:NFT購入に消費したETHの量
- Gas Spend:NFT購入に消費したETHのガス代
- Total Sales:NFTを売却して得たETH
- Unsold Sales:未売却NFTの推定利益
- Sold Gains:NFTの売却益
Listings(リスティング)
リスティングでは現在マーケットにリストしている自分のNFTを確認できます。
Offers(オファー)
オファーでは保有NFT対するオファーを確認できます。
Activity(アクティビティ)
アクティビティではNFTの売買やリスティング、ミントの履歴が確認できます。
Market(市場)
MarketではNFTマーケットプレイス全体と自分の保有するNFTに関する情報がリアルタイムで更新されます。ここではその見方を解説します。
Trending Collections(トレンディングコレクションズ)
トレンディングコレクションズでは170ものNFTマーケットプレイスを集約し人気のコレクションが表示されています。ボリューム別/売り上げ別にソートも可能で、フロアプライスの範囲設定や期間設定などカスタマイズして検索できます。
Watchlist(ウォッチリスト)
ウォッチリストでは自分がお気に入りのコレクションのみを選択して表示できます。
Owned(オウンド)
オウンドでは自分の保有するNFTコレクションをフロアプライスやボリューム、セールス数とともに確認できます。
Sweeps(スイープス)
スイープスではスイープが行われたコレクションと数が最新順に表示されます。
スイープとは一括購入のことです。1度のトランザクションで特定の数の NFT を購入したい時や、動きの速いコレクションで特に役立つ機能です。フロア(プライス)を一掃する(スイープ)ことからほうきマークがよく使われます。
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Live Mint(ライブミント)
左メニューのミントマークではLive MintとしてリアルタイムでミントされているNFTがランキングで確認できます。OpenSea、Manifold、Zora、その他人気サードパーティーのマーケットプレイスや、プロジェクトのウェブサイトから、有料と無料のミントサイトが表示されます。
コレクションの右側に「MINT」マークがあるものは、OpenSea Proから直接ミントも可能です。OpenSea Proによると悪意のあるサードパーティのフロントエンドやコントラクトを避けながら、トレンドのコレクションを監視し、安全にミントを作成でき詐欺ミントは表示されないようにしているとのことです。
「MINT」ボタンを押すと詳細が表示されるので問題なければ「Mint Now」ボタンを押してください。ここには表示されていませんがトランザクション料金が失敗した場合に料金を保護する「MINT with Safety Mode」ボタンが選択できることもあります。
無事にミントできるとSuccessfulと表示されます。安全には気を使っているとのことですが実際にミントする際は自己責任ですので、よく調べてからにしましょう。
NFTの購入
それでは実際にNFTの購入方法を解説します。ここではGemesisを例として解説します。まずはTrend CollectionsまたはSearch CollectionsからGemesisを検索します。
NFTの情報分析
OpenSea Proでは各NFTコレクションに関する情報を情報を分析できます。購入前にフロアプライスなどチェックしましょう。ほうきマークのスイープを押すとまとめ買いも可能です。
Items(アイテム)
フロアプライスが安い順にNFTがリストされており、売買履歴や購入価格のグラフなど概要が表示されています。
Market(NFT市場)
各NFTコレクションのマーケットでは売買の分布図やフロア割合、売却やリスティングの履歴が最新順に表示されています。
Analytics(NFT分析)
アナリティクスでは各NFTコレクションのフロア価格とボリューム、トップパフォーマーやホルダー、ミンターや最高販売価格が可視化されています。
Activity(NFT履歴)
アクティビティではミント、トランスファー、リスティングなど直近の履歴から順に表示されています。
購入手続き
購入したいNFTが決まりましたらチェックをいれてカートに追加しましょう。カートに購入価格が表示されるので問題なければBuyNowボタンを押してください。ウォレットが開きますので確定を押せば購入完了です。
購入できましたらSuccessの画面とかかったガス代が表示されます。
NFTの売却
次にNFTの売却方法について解説します。
STEP
売却NFTの選択
まずは自分のウォレットアイテムから売却したいNFTを選択し「List items」ボタンを押します。
STEP
マーケットと価格の選択
次に売却したいマーケット(OpenSea/LooksRare/X2Y2)を選択し、価格とリストする期間を入力します。価格はFloorを選択するとフロアプライスが入力されます。入力するとガス代の概算が表示されるので問題なければ「Start Listing」ボタンを押してください。ウォレットが開くので確定を押すとリスティング開始です。
STEP
リスティング
無事にリスティングされるとListingメニューに表示されます。
OpenSea Proのコミュニティリワード
OpenSea ProではBlurで行われたようなトークン配布ではなく、NFTによるコミュニティリワードを実施予定です。
2023年月現在まだ詳細は明かされていませんが、OpenSea Proのページ上部にはGemマークがあり、「OpenSea Proプラットフォームでの活動を記録しスコアリングしている」と表示されているので、積極的に使用することで将来のリワードにつながると言われています。
OpenSea Proに関するよくある質問
ここではOpenSea Pro に関するよくある質問を解説します。
OpenSea Proの手数料はいくらですか?
OpenSea Proはローンチに伴い期間限定で手数料が0%になっています。それに伴いOpenSeaの手数料は0%から通常の2.5%に戻りました。いずれもクリエイター収益は最低0.5%になります。OpenSea Proの手数料0%がいつまでかは現状未定です(2023年4月現在)。
OpenSea Proの誕生でNFTマーケットに変化は出ましたか?
OpenSea ProのTwitterによると、OpenSea Proは誕生してから一週間で最もアクティブ ユーザーの多いNFTアグリゲーターとなり順調に成長しています。
詳細なデータはこちらをご覧ください。
OpenSea Proで盗まれたNFTは売っていますか?
OpenSea では、盗品、改造品、不正に入手したもの、不正に持ち出したもの、その他不法に入手したものを販売することは禁止されています。ユーザーからアイテムの盗難の報告があったにもかかわらず、まだ警察の報告を受領していない場合、そのアイテムは一時的に無効となり、アイテムページに黄色の警告アイコンと「under review for suspicious activity (不審なアクティビティがないか確認中)」というメッセージが表示されます。また、トランザクション履歴に不審なアクティビティがある場合も「確認中」となることがあります。盗難品であることを裏付ける報告を警察から受領した場合、アイコンは赤に変わります。
この方針はOpenSea Proにも反映されていて、怪しいNFTに関しては警告マークがついており取引できません。
OpenSea Proのモバイルアプリはありますか?
2023年4月現在はありません。もし見かけても詐欺アプリの可能性が高いのでダウンロードしないでください。アプリのリリース時には公式アナウンスが必ずありますので情報に注意しましょう。
アプリはありませんが各ウォレットアプリからはアクセスでき、閲覧、検索、リストアップなどスマホアプリに最適化しています。画像は試しにZerionウォレットからアクセスしたものですがスムーズに使用できました。
OpenSea ProのNFTトレードで税金はどうなりますか?
Open Sea Proを使用してNFTトレードで利益が出た場合「雑所得」に区分され、年度末に「確定申告」が必要となります。NFTや仮想通貨のトレードによる利益には総合課税が適用され、総合課税は累進課税のため、利益が大きくなれば納める税金の税率もあがります。取引履歴は必ず残しておきましょう。
これもう見た?仮想通貨の税金に関する全知識まとめ
まとめ
今回はOpenSea傘下のNFTアグリゲーター OpenSea Proについて解説しました。
簡単にまとめると‥
- OpenSea ProはGem V2がリブランドしたプロ向けNFTアグリゲーター
- OpenSea Proでは170以上マーケットから最適価格でトレードできる
- OpenSea ProではNFT売買のポートフォリオ分析ができる
- OpenSea ProのライブミントではリアルタイムでNFTがミントできる
- OpenSea ProではコミュニティリワードとしてNFTリワードを展開予定
Blurに対抗してつくられたOpenSea Proは世界トップのマーケットプレイスOpenSeaに慣れている人からも使いやすく、コミュニティリワードがまだ未配布とのことで今後さらに盛り上がりそうですね。NFTリワードがどのような効果を産むのか楽しみです。今後もOpenSea Proを利用してスコアを上げておきたいですね。
参考文献
コンテンツの誤りを送信する
#OpenSea Pro
#OpenSea Pro使い方
#オープンシープロ使い方