OS2でNFTとERC20の売買が完結
NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の最高マーケティング責任者(CMO)であるアダム・ホランダー氏は30日、取引プラットフォーム「OS2」のベータ版を終了し、正式にサービス開始したことを公式Xの記事内で発表した。
OS2は従来のNFTマーケットプレイスとしての域を超えた、包括的なWeb3プラットフォームとなっている。代表的な特徴の一つが、ERC20トークンのスワップ機能である。ユーザーはOS2に統合されたサードパーティの流動性アグリゲーターを通じ、競争力のある価格でトークンスワップを進められる。
さらに、OS2は対応ブロックチェーンを大幅に拡充。Ronin Network(ロニンネットワーク)やAbstract(アブストラクト)をはじめとした19のブロークチェーンをサポートしており、今後もその対応幅を広げていくという。これよりクロスチェーン取引の促進や多様なトークンへのアクセスなど、ユーザー体験の向上が期待できる。
その他にも検索やソートなどの基本機能が刷新され、ユーザーインターフェースの洗練なども図られている。さらには、専用Discord(ディスコード)をWeb3の中心的な交流ハブとして再設計。ユーザー主導の活発な議論や情報交換を促進するなど、プラットフォームだけでなくコミュニティ面においても革新を推し進めている。
新たな報酬プログラムを開始、SEAトークンへも言及
ホランダー氏はOS2のローンチとあわせて、新たな報酬プログラム「Voyages(ボヤージュ)」の開始を発表した。この新たな報酬プログラムでは、NFTリストの作成やオファーといった各種アクティビティを通じて、XP(経験値)を獲得できる。各Voyageは5段階のレアリティに応じたXP報酬が用意されており、ユーザーの継続的な参加を促す仕組みとなっている。
また、ホランダー氏はオープンシーが展開予定の独自トークン「SEA」にも言及。トークン生成イベント(TGE)の具体的な日程には触れていないが、トークンユーティリティと持続性を確保するための慎重な準備を進めていると説明した。加えて、オープンシーにおけるユーザーの過去・現在の活動履歴やXPベースの報酬プログラムが、SEAトークン獲得の重要な要素になることを示唆している。
オープンシーはOS2の正式ローンチを通じて、NFTとWeb3の融合をさらに加速させる構えだ。今回のアップグレードによって、ユーザーはこれまで以上に柔軟でインタラクティブな体験を楽しめるようになるだろう。Web3プラットフォームとしての今後の成長はもちろん、SEAトークンの展開にも目が離せない。
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