NTTドコモ・グローバルグループの株式会社NTT Digital(NTTデジタル)は3日、Solana(ソラナ)ブロックチェーンにおけるバリデータノード運用を開始したと発表した。同社はソラナネットワークの分散化とセキュリティ強化に寄与するとともに、web3インフラ発展に向けた取り組みを加速する。
高速・低コストのソラナで分散化に貢献
ソラナは高速かつ低コストのトランザクション処理を特長とするブロックチェーンで、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など幅広いweb3アプリケーションの基盤として世界的に注目を集めている。
NTTデジタルは今回、ソラナネットワークを構成するバリデータとして参画し、分散型ネットワークの健全な運用とステーキングを含むエコシステムの拡大に貢献する。バリデータノードの安定運用はネットワーク全体の信頼性向上に直結するため、同社はブロックチェーン基盤の実証・開発を通じて培った知見を活かし、web3の社会実装を支えるインフラとしてソラナの発展に貢献する。
本運用にあたり、NTTデジタルはソラナバリデータ運用の技術パートナーとしてCHAIN TEC LAB – FZCO(Dawn Labs)と協業している。Dawn Labsはアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ拠点で、ソラナネットワークに特化したインフラ構築・監視運用に実績を持つ企業だ。同社は独自の研究開発に基づく高性能なインフラ運用により、常に上位10%水準のパフォーマンスを維持しており、日本国内を中心に企業が運用するソラナバリデータへの技術支援を行っている。
Dawn Labsは先月、東証スタンダード上場のモブキャストホールディングスともソラナバリデータ事業における戦略的パートナーシップを締結しており、日本の大手企業によるソラナバリデータ参入を技術面で支援している。
関連:モブキャストHD、ソラナ保有2.5億円超でバリデータ事業参入──Dawn Labsと提携
NTTデジタルは同社の技術支援を受けつつ、高水準の可用性と強固なセキュリティを実現する運用体制を構築した。今後も同社は、国内外のパートナーと連携しながら安全かつ信頼性の高いブロックチェーン基盤の整備を進め、web3エコシステムの持続的な成長とユーザー体験の向上に寄与する。




