マイクロストラテジー、転換社債を25%増額しビットコイン追加購入へ

マイクロストラテジー、転換社債発行増額でビットコイン買い増しへ
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目次

投資家需要を受けて転換社債を25%増額、最大で約1,430億円(10億ドル)を調達

米ナスダック上場のビジネスインテリジェンス企業「マイクロストラテジー」は18日、2028年満期の転換社債(金利0.625%)の発行額を8億7,500万ドル(約1,251億円)に増額すると発表した。

これは、わずか2日前の9月16日に発表された当初予定額の7億ドルから25%増額されたものだ。さらに、最大1億3,500万ドルの追加発行オプションも付与されており、合計で最大10億ドル(約1,430億円)を超える資金調達となる可能性もある。今回の増額は、投資家からの旺盛な需要を反映したものと見られる。

今回の資金調達の目的は、2028年満期の既存の社債5億ドルの償還および残額を用いた追加のビットコイン購入、さらに一般企業目的だ。マイクロストラテジーは、9月16日に既存の社債(6.125% 優先担保付社債)の償還通知をすでに発行しており、9月26日には償還が実行される予定だ。 

転換社債の詳細は以下の通り:

  • 満期日:2028年9月15日
  • 利率:年0.625%(半年ごとに支払い)
  • 初期転換価格:約183.19ドル/株(9月17日付株価に対して40%プレミアム)
  • 初期転換率:1,000ドルあたり5.4589株
  • 社債発行完了日:9月19日

今回の転換社債発行は、マイクロストラテジーがこれまでに行ってきた積極的なビットコイン投資戦略を継続する姿勢を明確に示すものだ。同社は、企業資産として大量のビットコインを保有することで知られており、今回の資金調達もその戦略をさらに強化するものとなる。

今回のマイクロストラテジーの動きは、以下の点で注目に値する。

  • 低金利の資金調達による財務戦略: 高金利(6.125%)の担保付債務から低金利(0.625%)の無担保転換社債への移行により、年間の利息負担が大幅に軽減される。これにより、同社はより有利な条件でビットコインを追加購入できる可能性が高まる。
  • 担保からのビットコイン解放: 既存社債の償還により、担保としていた約69,080BTCが解放される。これにより、マイクロストラテジーのビットコイン保有量が大きく増加し、同社の資産活用の自由度が高まる。
  • 機関投資家の関心の高まり: 今回の転換社債発行は、機関投資家の間でマイクロストラテジーのビットコイン戦略に対する関心が高まっていることを示唆している。これは、今後、他の企業が同様の戦略を採用する動きを加速させる可能性もある。

マイクロストラテジーの動きは、ビットコイン市場全体に少なからず影響を与える可能性があり、今後の動向に注目が集まる。

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情報ソースマイクロストラテジー社プレスリリース

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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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