Morph「Morph Black NFT」発表──NFT保有で最大30%利回りのブラックカードを入手可能に

伊藤 将史
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Morph 公式Xより引用

イーサリアムレイヤー2「Morph」、3月27日にミントイベント開催

イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Morph(モーフ)」が、3月27日に「Morph Black NFT」のプライベートミントイベントを開始する。また、Morph Black NFTの発行に先立ち、Morph Black Cardも発表された。

Morphはイーサリアム上に構築されているLayer2ソリューションである。Optimistic Rollup(オプティミスティックロールアップ)とZK(ゼロ知識証明)テクノロジーの長所を組み合わせることで、高いスケーラビリティとセキュリティを実現。決済などで日常的に使用されるアプリケーションに最適な基盤となることを目指している。

同プロジェクトは、2月にDeFiと銀行の決済機能を統合した金融プラットフォーム「Morph Pay(モーフペイ)」をローンチ済み。Morph Payは暗号資産(仮想通貨)と法定通貨の間でシームレスな変換を可能にし、双方をまとめて管理するための統合アカウントを提供している。

このMorph Payが次なる一手として発表していたのが、「Morph Pay card」である。これは「Web2の決済ネットワークとWeb3のDeFi(分散型金融)を接続する決済カード」と説明されていた。

27日に発行されるMorph Black NFTの保有者は、「Morph Black Cardを手にすることができる」と予告済み。Morph Black CardはMorph Pay cardに先駆けて大口投資家や富裕層向けに発行されるカードで、最大30%の利回りを獲得できる専用DeFiサービスのほか、多くの特典が用意されているようだ。

なお、Morph Black NFT保有者にはMorph Black Cardの他にも、以下のような特典が発表されている。

  • Morphエコシステムのガバナンス権
  • Morphエコシステムから将来的にトークンや資産の特別割り当てを受けられる
  • 限定エアドロップ
  • イベントやVIPパーティー参加のための無料チケット
  • 空港ラウンジや5つ星ホテルの無料利用券、コンシェルジュサービス

DeFiの高利回りを獲得しつつWeb2決済にも利用できる”ブラックカード”が誕生すれば、Web3業界のあらたなブランドとなる可能性も十分にある。かつてない試みなのでその先行きは不透明だが、Morphのチャレンジを今後も注視したいところだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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