NFTプロジェクト「CryptoPunks(クリプトパンクス)」は19日、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久コレクションに8体のクリプトパンクスが寄贈されたと発表した。NFTアートが世界トップクラスの美術館に正式収蔵される歴史的な動きとして注目されている。
8体のクリプトパンクスがMoMA収蔵、著名コレクターが寄贈
今回MoMAに収蔵されたのは、Punk #4018、#2786、#5616、#5160、#3407、#7178、#74、#7899の8体。クリプトパンクス公式Xアカウントは「これらのPunkはMoMAで永久に保存され、博物館の歴史の一部として大切に扱われる」と発表した。
寄贈者には、NFT業界の著名コレクターが名を連ねる。Erick Calderon(Art on Blockchain、@ArtOnBlockchain)氏、Mara Calderon氏、Cozomo de’ Medici(@CozomoMedici)氏、Judith(@judithESSS)氏、Nick Tomaino(@NTmoney)氏、Ryan Zurrer(@kukulabanze)氏、Rhyd0n(@Rhyd0n)氏が寄贈に参加した。
さらに、クリプトパンクスの開発元であるLarva Labs(@larvalabs)も、作品への長期的なコミットメントの一環として、個人コレクションからクリプトパンクスを提供している。
クリプトパンクスは「この寄贈の背後にある共同の寛大さは、このプロジェクトを推進してきたPunkのコミュニティの強さと精神を強調している」とコメント。NFTアート・コレクティング・プラットフォームの1OF1(@1OF1_art)が取得支援を行い、今回の収蔵を実現させた。
クリプトパンクスは2017年にLarva Labsが開発した10,000体限定のNFTコレクションで、NFTアート市場の先駆けとして知られる。過去には個別作品が数億円で取引されるなど、デジタルアート市場の象徴的存在となっている。
MoMAは現代美術の分野で世界トップクラスの権威を持つ美術館。今回のクリプトパンクス収蔵は、NFTアートが伝統的な美術史の一部として認められる重要な転換点となる可能性がある。




