ビットコイントレジャリー企業「メタプラネット」、308億円相当のビットコインを保有
株式会社メタプラネットは25日、新たに135BTC(ビットコイン)を購入したことを発表した。今回の追加購入によって同社のビットコイン総保有量は2,235BTCになる。
かつてホテル事業などを手掛けていたメタプラネットは、2024年に経営方針を転換して「ビットコイントレジャリー」を事業の中心に据えることを発表した。ビットコイントレジャリーとは、ビットコインを希少かつ強固な資産であると捉え、その購入・蓄積をビジネスの中核におくことだ。執筆時点で、同社は日本で唯一の上場ビットコイントレジャリー企業であり、株価は過去1年間で約3,500%の高騰を記録している。
今回の追加購入は、1BTCあたり約1,436万円・総額約19億3,900万円で実施。これにより同社のビットコイン総保有量は2,235BTC(日本円換算で約308億円)、1BTCあたりの平均購入単価は1,244万円になった。
メタプラネットは、ビットコインの購入・蓄積について「BTCイールド」を主要な経営指標としている。BTCイールドは、ビットコイン総保有量と完全希薄化発行済普通株式数の比率の変化を測定する指標で、世界最大のビットコイントレジャリー企業「ストラテジー(旧マイクロストラテジー)」社によって考案された。簡潔にいえば「どの程度、株主の利益につながる形でビットコインを購入できたか」を示す数値で、プラスの数値が大きいほど良いと判断される。
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2月時点で、メタプラネットは上場企業によるBTC保有量ランキング(世界)において14位に位置しており、今後は2025年末までに10,000BTC、2026年末までに21,000BTCの保有を目標として掲げている。
株価の上昇率からもわかるとおり、日本企業としては非常に珍しいビットコイントレジャリー事業は今のところ大成功を収めているといえるだろう。同社の取り組みが今後も成功するのか、そして追随する企業があらわれるのか、注目したいところだ。
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