円ステーブルコインJPYSC、ドル建てOUSDと接続試験へ──SBIが連合参加

円ステーブルコインJPYSC、ドル建てOUSDと接続試験へ──SBIが連合参加
スターテイル公式Xより引用
水澤 誉往
3 Min Read
Highlights
  • 16日、SBIHDとスターテイルが米ドル建てOUSDを推進する企業連合「Open Standard」に参加
  • 円建てJPYSCとOUSDの相互運用を試験的に検討、新サービスの開始ではないと明記
  • JPYSCは現在SBI VCトレードの口座内に限られ、外部ウォレットへの出庫には未対応

SBIホールディングス(SBIHD)とシンガポールのスターテイル・グループ(Startale Group)は16日、米ドル建てステーブルコイン「OUSD(Open USD)」(open-usdopen-usd)の普及を進める企業連合「Open Standard(オープン・スタンダード)」に参加したと発表した。両社は、SBI新生信託銀行が発行する円建てステーブルコイン「JPYSC」とOUSDの相互運用に向けた試験(パイロット)を検討する。円とドルの決済をオンチェーンでリアルタイムにつなぐ第一歩と位置づけている。

オープン・スタンダードのOUSDとJPYSC、円ドル決済の相互運用を検討

OUSDは、オープン・スタンダードが手がける米ドル建てのステーブルコインだ。同社は2026年に設立され、創設パートナーにはコインベース、マスターカード、ショッピファイ、ストライプ、ビザが名を連ねる。

発表によると、オープン・スタンダードは6月に企業連合として始動し、参加企業は140社を超える。ブラックロックなども加わり、OUSDをオンチェーン経済の共通の決済基盤にすることを目指している。発表は、米国のGENIUS法がステーブルコイン基盤の整備を後押ししたと説明した。

両社は、OUSDがオンチェーンで一般公開されたことを、今回の連携の土台と位置づけた。世界で最も取引量の多い2通貨である円とドルの決済を、より速く効率的にすることを目指すとしている。

ただし発表の注記は、今回の内容は試験の検討に関するものだと明記している。新たな商用サービスの開始や、実際の決済・取引の開始を意味するものではない。

SBIHDの北尾吉孝会長兼社長は、「SBI APACデジタル経済圏」の構築に向け、円建てとドル建てのステーブルコインを自由に交換できる環境が欠かせないと述べた。SBIグループが国内で初めて米ドル建てのUSDC(USDCUSDC)とRLUSD(RLUSDRLUSD)を提供したことにも触れた。

スターテイルの渡辺創太CEOは、日本の資産や金融サービスを世界のオンチェーン市場につなげたいとしている。

JPYSCは口座内限定、パブリックチェーンでの流通は法令・税務の整理待ち

JPYSCは6月24日に信託型(3号電子決済手段)の円建てステーブルコインとして発行された。1回あたりの発行額に上限がない点が、100万円の上限がある資金移動業型のJPYCとの違いだ。

一方で、JPYSCは現在、SBI VCトレードの口座内でしか使えず、同社は入出庫に対応していない。パブリックブロックチェーンで流通させるための法令・税務実務上の扱いが整理され次第、監督当局の確認を前提に、国内外での流通に移る方針だ。

今回の発表は、試験の時期や、JPYSCの外部流通との関係には触れていない。

口座内での用途は、発行後に段階的に広がってきた。JinaCoinの既存記事で確認できる主な動きは次のとおり。

時期JPYSCに関する動き
6月24日SBI新生信託銀行が発行開始、流通はSBI VCトレードの口座内に限定
7月JPYSCの貸し出しサービス(年率3%)を開始。トークン化証券の決済・分配の概念実証も公表
9月2日SBI VCトレードがステーキング報酬のJPYSC受け取りに対応
10月6日スターテイルジャパンがJPYSCで利払いする社債の募集を開始
10月16日OUSDとの相互運用の試験を検討すると発表
各社の発表とJinaCoinの既存記事をもとに作成(10月16日確認)

両社は今後、適用される規制の枠組みの中で、オープン・スタンダードの参加企業との連携を深めるとしている。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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