トークン化米国債、保有者数で日本が世界首位──額は0.4%の小口中心

トークン化米国債、保有者数で日本が世界首位──額は0.4%の小口中心
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水澤 誉往
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Highlights
  • 14日、チェイナリシスの北米の分析でトークン化米国債の保有者数は日本が16.4%で国別首位
  • 保有額では日本は0.4%にとどまり、イタリアが29.9%で首位、米国は10.5%で4位
  • トークン化RWA市場は360.7億ドルで135%増、うち米国債が154.2億ドルで最大の分野

ブロックチェーン分析企業のチェイナリシスは14日、2026年版「暗号資産(仮想通貨)の地理レポート」に関連して、北米市場の分析を公式ブログで公表した。ブロックチェーン上で発行されたトークン化米国債について、保有者数の割合では日本が16.4%で最も多かった。一方で保有額に占める日本の割合は0.4%にとどまった。対象期間は2025年7月〜2026年6月。

トークン化米国債、日本は保有者数で首位も保有額は0.4%=チェイナリシス

チェイナリシスによると、トークン化米国債の保有額を国別にみると、イタリアが29.9%、ポルトガルが18.8%、シンガポールが18.2%を占めた。米国は10.5%で4位だった。保有者数で並べると順位はほぼ入れ替わり、日本が首位に立つ。

国保有額の割合保有者数の割合
イタリア29.9%非公表
ポルトガル18.8%非公表
シンガポール18.2%非公表
米国10.5%非公表
日本0.4%16.4%(首位)
チェイナリシスの北米の分析をもとにJinaCoin作成(保有額は国を特定できた保有分が対象、10月16日確認)

同社は、2つの指標の差こそが今回の発見だとしている。米国外の少数の大口保有者が市場をけん引する一方、幅広い個人の層が小口のポジションを積み上げているという。

同社は、トークン化によって最低購入額が下がり、米国の証券会社の口座がなくても米国債に投資できるようになると説明した。米国外の保有者がトークン化米国債を買うことは、自国ではなく米国の国債への需要を生むとも指摘している。

現実資産(RWA)のトークン化市場は、2026年第2四半期末に360億7,000万ドル(約5兆6,951億円)となり、前期比135%増えた。米国債は154億2,000万ドル(約2兆4,347億円)で全体の42.8%を占め、前期から125%増えた。

同社によると、トークン化米国債は担保として使われるより、保有され続けている。RWAを担保にした貸し出しに関わるウォレットの数は、株式で2万1,700%、プライベートクレジットで1,618%増えた一方、米国債は23%減り、減少した唯一の分野だった。

日本は、チェイナリシスが9月に公表した2026年版の暗号資産普及度指数でも117か国中4位に入っている。

北米の暗号資産経済は3兆200億ドル、AIエージェント決済x402は累計1億件超

北米の暗号資産経済の規模は3兆200億ドル(約476兆8,278億円)で、前期から1.9%減った。米国は2兆7,800億ドルで2.2%減った一方、カナダは2,477億ドルで2.3%増えた。

レポートは、AIエージェントが暗号資産で自律的に支払う仕組みにも焦点を当てた。コインベースが開発した決済プロトコル「x402」の取引は、ベース(Base)上で累計1億3,800万件を超えた。2026年9月までの16カ月間では、決済の87%超が0.01セント〜10セントの少額取引だった。

利用の仕方も変わってきた。ウォレットへの最初の入金からx402で初めて支払うまでの期間(中央値)は、2025年後半の73日から、2026年第3四半期には18分に縮んだ。国を特定できたAIモデル推論の取引では、米国のウォレットが88.1%を占めた。

カナダからインド、フィリピン、中国への送金規模(1万ドル未満)のステーブルコインとビットコイン(BTCBTC)の送金は、23億6,000万ドル(約3,726億円)と前年同期比141%増えた。件数は356万件、平均送金額は663ドルだった。

関連:日本、仮想通貨普及度で19位→4位──新指標で評価一変

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.89円)

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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