JPモルガンオリジナルのステーブルコイン、1日の取引額は10億ドル
世界最大級の銀行「JPモルガン」のペイメント・グローバル責任者タキス・ゲオルガコプロス氏は27日、ブルームバーグの取材に対し、同社のデジタルトークンであるJPMコインを通じて1日10億ドル(約1500億円)以上の取引を処理していると明らかにした。
JPモルガン・チェースのデジタルトークンJPMコインは現在、毎日10億ドル相当の取引を処理しており、同銀行は今後もその利用を拡大する予定だ
米大手投資銀行JPモルガン・チェースが開発した暗号資産(仮想通貨)だ。2020年に立ち上げられ、米ドル・ユーロにペッグされ、許可型ブロックチェーン上で運用されている。
既存の国際決済システムが抱える「決済に時間がかかる」「手数料が高い」「セキュリティが不十分」といった課題を解決し、国際決済の効率化とコスト削減を目的に開発されている。
個人向けには公開されておらず、JPモルガンの口座を保有する法人同士でのみ、JPMコインを用いて24時間365日決済を行うことができる。
26日、ブルームバーグTVのインタビューに応じたゲオルガコプロス氏は、現在の決済システムには、
- 決済スピードの遅さ(特に国境を越える取引)
- 資金と情報の移動が分離しているため、取引の追跡や照合が困難
- 資金の代替可用性
の3つの大きな非効率性があると指摘し、JPモルガンはJPMコインを用いて、これらの問題を解決しようとしていると述べ、「現在、多くの企業がJPMコインを通じて毎日10億ドルを動かしています」と付け加えた。
また、同氏は「(JPMコインの)次のステップは、同じ効率性を消費者にも提供できるよう、より個人顧客向けのものをどう作るかを考えることです」と述べた。
2023年6月、JPモルガンは2020年のサービス開始以来、JPMコインを通じて3億ドル以上の取引が行われたと報告した。1日の取引額が10億ドル超という今回の発表は、4ヶ月で急増したということになる。これは、6月にユーロ建てのJPMコインが追加されたためと考えられる。