転換社債で15億ドル調達、株価は一時4.4%上昇
米ビデオゲーム小売大手GameStop(ゲームストップ)は28日、4,710ビットコインを購入したと発表した。購入の正確な金額は明らかにされていないが、本記事執筆時点の価格で、約740億円に相当する。
ゲームストップは今年3月、ビットコインを財務資産として採用する方針を承認し、この取り組みの資金として、転換社債の発行・販売により総額15億ドル(約2,165億円)を調達した。
同社の株価は、ビットコイン購入の発表後、プレマーケット取引で一時約4.4%上昇した。
ゲームストップのこの動きは、企業がビットコインを財務資産として採用するトレンドの一環と見られている。先駆けとなる米ソフトウェア企業「ストラテジー」は、2025年5月時点で約約406億ドル(約5.8兆円)相当のビットコインを保有している。
ストラテジーの上昇は他業種の企業にも影響を与えており、医療技術企業やホテル開発業者など、業界を問わず多くの企業が追随する動きを見せている。
ゲームストップの動きは、投資としてのビットコインの地位が企業財務の一部として定着しつつあることを示している。ビットコインは依然として価格変動が激しく、企業財務に組み入れるリスクは小さくない。特に小売業のように利益率が不安定な業種では慎重さが求められる。
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