トークン活用型コミュニティプラットフォーム「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営する株式会社フィナンシェは9日、エイチ・アイ・エス(HIS)と業務提携を締結したと発表した。地方自治体との連携を通じ、トークン発行による関係人口の創出を目指す。
旅行事業とトークンの融合で新たな地域連携
少子高齢化や人口減少が進む中、地方自治体では「交流人口」「定住人口」に加え、地域と外部の人々を多様な形でつなぐ「関係人口」の重要性が高まっている。今回の提携では、HISの旅行事業を通じた地域資源の発掘力と、FiNANCiEのトークンを活用したコミュニティ形成ノウハウを組み合わせる。
HISはこれまで、NFTやブロックチェーン技術を活用した地域活性化施策に取り組んできた。NFTコミュニティと協業する「Traveler’s Canvas」プロジェクトや、写真撮影を通じた観光促進を目指す「Travel & Snap to Earn(SNPIT)」など、旅行とデジタル技術を融合した体験設計で実績を積んでいる。
両社は、住民・行政・観光客・企業に加え、従来は地域と接点を持たなかった層も巻き込み、多様な主体が関わる包括的な地域コミュニティの創出を狙う。
トークン保有者限定の特別ツアーや地域体験企画など、オンライン上のコミュニティとリアルな現地体験を結びつける取り組みも検討している。デジタルとリアルの双方で関係人口を拡大し、より深い参加価値を生み出す方針だ。
本提携に基づき、複数の地域プロジェクトを順次展開する予定。第1弾プロジェクトの詳細は後日発表される。運用面では、HISとNFTを活用した地域活性化プロジェクトで連携実績を持つWAFUKU Labsがサポートを行う。
FiNANCiEは現在、400以上のスポーツチームやエンタメプロジェクト、個人などのトークン発行・販売、企画・運用実績を持つ。トークンエコシステムの形成・拡張を一気通貫で支援する国内唯一のWeb3プラットフォームの確立を目指している。




