- 短期反発の可能性が高く2,475ドル付近までは上目線
- 中期は下目線のため、2,475ドル付近から段階的にショートポジション構築
- 本日エントリーポイント:2,098ドルを背にロングエントリー
イーサリアム(ETH)価格分析
9月9日10時8分現在、イーサリアム(ETH)は、先週の米雇用統計発表後に急落したが反発を見せており、2,315ドル付近で推移中だ。移動平均線とフィボナッチリトレースメントを中心にテクニカル分析を行う。
日足チャート分析(ETH/USD)

日足チャートを見ると、イーサは引き続き下降トレンドの中にあり、25日移動平均線(2,506.85ドル)、100日移動平均線(2,900.52ドル)、200日移動平均線(2,946.01ドル)を大きく下回っている。移動平均線の位置からも長期的な下落傾向が強く、上昇への転換には大きな買い圧力が求められる。
フィボナッチリトレースメントの61.8%ライン(2,098.64ドル)は重要なサポートとなっており、このレベルを維持できれば反発の可能性が高まる。逆に、61.8%ラインを下回ると、次のサポートは1,561ドル付近となり、さらなる下落が予想される。
MACDは依然として負の領域にあり、シグナルラインを下回っているため、強気転換の兆候は見られない。RSIは37付近で、売られ過ぎの状態に近づいていることから、短期的な反発の可能性もあるが、今の状況からは大きな反発は期待できそうにない。
25日移動平均線に近づく辺りまでの価格上昇はありえるが、基本的には25日移動平均線に近づいた辺りからショートポジションを狙っていきたい。
4時間足チャート分析(ETH/USD)

4時間足チャートでは、イーサは25日移動平均線(2,319.70ドル)をタッチした付近で価格推移している。100日移動平均線(2,462.32ドル)、200日移動平均線(2,679.96ドル)の位置は依然として高い位置にあり、緩やかに下降している。このことから、短期的には弱気が優勢で、特にフィボナッチリトレースメントの50%ライン(2,475.93ドル)が強いレジスタンスとして機能している。このラインを上抜けると、次のターゲットは38.2%ライン(2,853.23ドル)だが、現状では売り圧力が強く、この水準を超えるにはさらなる買い支えが必要だ。
MACDはやや強気のシグナルを出しつつあるが、シグナルラインとの乖離が小さく、信頼性の高い買いシグナルとは言い難い。RSIは48付近と中立圏にあり、まだ大きな買い過ぎや売られ過ぎは示していない。
総括(今後の見通し)
- 短期(デイトレ):フィボナッチ50%ライン(2,475ドル)まではロング目線
- 中期(スイング):下降トレンドの順張りショート目線
イーサは現在、依然として強いレジスタンスに直面している。しかし、短期的にはフィボナッチ0.5ラインの2,475ドル付近までの上昇は見込めそうだ。このラインを突破できれば、2,475.93ドルのフィボナッチ50%ライン、さらには2,853.23ドルの38.2%ラインを目指す可能性がある。
一方で、2,098.64ドルの61.8%ラインを下回ると、さらなる弱気トレンドが続き、1,561.47ドル付近までの下落が視野に入る。
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