【10/16 仮想通貨ETF動向】ビットコイン現物ETFから5億ドル超の流出、8月以来

shoko-koyama
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16日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFがそろって純流出となり、ソラナの現物ステーキングETFも流出に転じた。3銘柄でそろって資金が引き揚げられる展開となり、調整色が強まっている。

ビットコイン(BTC)現物ETFの動向

ビットコイン現物ETFは5億3,090万ドルの純流出となり、2日連続の資金流出を記録。5億ドル超の流出は8月19日以来となる。ARKB(Ark 21Shares Bitcoin ETF)から2億7,000万ドル、FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)から1億3,000万ドルが流出し、利益確定の動きが広がった可能性がある。

ETF開始以来の累計純流入額は618億7,300万ドルに縮小した。

イーサリアム(ETH)現物ETFの動向

イーサリアム現物ETFは5,680万ドルの純流出となり、2日ぶりの資金流出。ETHA(iShares Ethereum Trust)には4,690万ドルの流入が見られたものの、FETH(Fidelity Ethereum Fund)やETHW(Bitwise Ethereum ETF)など複数銘柄で小幅な流出が発生した。

ETF開始以来の累計純流入額は148億4,700万ドルにとどまった。

ソラナ(SOL)現物ステーキングETFの動向

ソラナ現物ステーキングETFは290万ドルの純流出となり、1日ぶりに資金が流出へ転じた。

ETF開始以来の累計純流入額は3億7,560万ドル。小幅な流出にとどまっており、ステーキング需要の基調は維持されている。


21Shares、HYPE連動の日次2倍レバレッジETFを申請

資産運用会社21シェアーズが16日付で米証券取引委員会(SEC)に「21Shares 2x Long HYPE ETF」を正式申請した。提出書類によれば、同ETFは分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドの独自トークン「HYPE」の日次価格変動の2倍を目指すレバレッジ型の現物連動ETF。上場時期は75日後の12月30日を予定している。

ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は17日、「ニッチなテーマETFが数年後には数十億ドル規模に育つ可能性がある」とコメントしており、仮想通貨ETF分野で再び市場開拓競争の様相が強まっている。


16日の米国仮想通貨市場では、ビットコイン、イーサリアム、ソラナの3銘柄すべてで資金流出が発生し、前日までの流入基調が一転した。前日はビットコインが流出する一方でイーサリアムには資金流入が続いていたが、この日は両者そろって流出に転じ、短期的な調整局面が鮮明となった。

ETF市場では、21シェアーズによる「21Shares 2x Long HYPE ETF」の申請が確認され、仮想通貨ETFの開発が新たな段階に入ったことを示した。既存銘柄では資金流出が見られたものの、商品多様化の動きが続いており、ETF市場の拡張余地に期待したい。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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