ビットコイン、米追加関税ニュース後に下落【仮想通貨チャート分析】BTC、ETH、XRP、SOL

廣野倭佳菜
19 Min Read

仮想通貨チャート分析

ビットコイン(BTC):日足にダブルトップ形成か?

ビットコイン(BTC USD)日足チャート分析 2025年2月1日
ビットコイン 日足チャート分析 2025年2月1日

ビットコイン価格は昨日31日、前日比2.22%下落した。執筆時現在、価格は102,500ドル付近を推移している。

昨日、ビットコインを含む仮想通貨市場は売りが優勢となった。その背景として、米国の関税政策のニュースが影響した。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、トランプ大統領は2月1日からメキシコ、カナダに25%の関税、中国に10%の関税を賦課する意向であることを、記者団に語った。これを受けて外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、株や仮想通貨は下落へ転じた。

日足では、昨日106,000ドル台まで上昇し、ローソク足は下降平行チャネルの上限線にタッチしたが、その後反発した。下降平行チャネルの上限線付近には、週足抵抗線が重なっていたため、比較的強い抵抗帯として意識されていた。昨日の下落相場によってダブルトップの形成段階のようなチャート形状になったため、上値の重さが際立つようになった。安値は短期移動平均線に支えられて、切り上げが継続している。

ビットコイン(BTC USD)4時間足チャート分析 2025年2月1日
ビットコイン 4時間足チャート分析 2025年2月1日

4時間足で細かい値動きを確認すると、昨夜未明から急落の動きが確認される。

直近の相場では101,300ドル付近に下ヒゲを伸ばす動きが複数回確認できるため、今後100,000ドルから102,000ドル付近でサポートが行われれば、強気相場を継続することができると予想される。

移動平均線は横ばいの傾向が続いており、大きな値動きが出にくい状態が続いている。明確な方向感が出るまでは引き続き見守りたい相場環境となっている。

イーサリアム(ETH):長引く下落トレンド、今後上抜けできるか

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年2月1日
イーサリアム 日足チャート分析 2025年2月1日

イーサリアムは、昨日31日、前日比1.65%上昇した。執筆時現在、価格は3300ドル付近を推移している。

日足では、直近相場で3000ドル付近でのサポートが行われた後、ローソク足は3日連続陽線で確定した。昨日の最高値は3437ドルをつけ、日足下降平行チャネルの上限値をブレイクしたが、その後は抵抗され上ヒゲとなった。

下落相場は昨年12月17日を視点としており、約1ヶ月半トレンドが続いている。昨日の相場で下げ前の価格水準である3300ドル付近まで戻すことに成功した。今後上昇するためには下げ前水準を明確に上抜けてトレンド転換サインを示す必要がありそうだ。

イーサリアム (ETHUSD)4時間足チャート分析 2025年2月1日
イーサリアム 4時間足チャート分析 2025年2月1日

4時間足を確認すると、日足では上ヒゲとなったが直近高値を上抜いていることが確認される。過去に3000ドルで反発した後の値動きを見てみると、反発による上昇で3500ドル付近まで到達している。現在推移している3300ドル付近も有効なサポートとして機能した経験があるため、今後の相場では3300ドルにサポートされながら3500ドル付近を目指す展開になりそうだ。

ソラナ(SOL):下落トレンド上抜け失敗、再び220ドルがサポートに

ソラナ (SOLUSD)日足チャート分析 2025年2月1日
ソラナ 日足チャート分析 2025年2月1日

ソラナは、昨日31日、前日比2.74%下落した。執筆時現在、価格は230ドル付近を推移している。

日足では、下降平行チャネルの上限を上抜けようとしていたが、昨日反発する動きを見せた。直近の相場で220ドルでのサポートに成功し、反発による上昇の流れが直近数日間の値動きとして確認されていた。昨日は下落相場になったものの、依然として安値の切り上げは継続している状況だ。安値は短期移動平均線に支えられ、下には中期、長期移動平均線が控えていることから目線は引き続き上目線であると推測される。

ソラナ (SOLUSD)4時間足チャート分析 2025年2月1日
ソラナ 4時間足チャート分析 2025年2月1日

4時間足では、下降平行チャネルに沿って高値を切り下げている様子が確認される。週末の相場で引き続き高値の切り下げが続く場合、再度220ドルのサポートを試しに行く可能性が高いと予想される。

リップル(XRP):高値圏でのレンジ、2.9ドルから3ドルのサポートが重要

リップル (XRPUSD)日足チャート分析 2025年2月1日
リップル 日足チャート分析 2025年2月1日

リップルは、昨日31日、前日比2.97%下落した。執筆時現在、価格は3.03ドル付近を推移している。

日足では、大きな値動きは確認されず、引き続き高値圏での横ばいが続いている。短期移動平均線や週足平行チャネルなど複数のサポートが下に控えており、底堅い状況が示されている。出来高も減少傾向にあり、相場を動かす新しいファンダメンタルズが出てくるまではしばらく現状維持が続きそうだ。

今後の予想としては、引き続き2.9ドルから3ドルをサポートとして底固めを形成することが予想される。強気相場を継続しているため、2.9ドルから3ドルを抵抗を守ることができれば、目線は上方向で推移することが予想される。

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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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