仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC): 10万ドル維持で強気相場継続の可能性高まる
ビットコイン価格は、昨日28日の相場で0.71%下落した。執筆時現在価格は101,700ドル付近を推移している。
日足では、一昨日27日に中国のAI新興企業「DeepSeek」の躍進によって米国株が急落し、ビットコイン価格も一時97,000ドル台に急落したが、昨日28日は103,000ドル台を回復して一昨日の下落を緩和した。また、一日を通して100,000ドル以上の価格を維持した。今月中旬から100,000ドル付近で安値の底固めを形成してきたことが功を奏し、昨日も100,000ドルが強力なサポートとして機能した。
今週はFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)や、マイクロソフトやアップル、メタなどの米超大型ハイテク会社の決算発表が控えている。これらは市場に大きな影響を与える可能性があり、株式市場や為替市場の値動きによる変動に備えたポジション管理やトレード戦略が必要になるだろう。
4時間足では、100,000ドルを下回った後に買い支えられたことが確認される。一昨日27日の下落によって短期トレーダー達が撤退し、中長期トレーダーによる押し目買いが入ったと推測される。100,000ドルでのサポートが強力に作用し安値は底堅い状況であることが認識されるが、上値は切り下げが続いている。目先の目標としては、まず直近高値をブレイクし、安値の切り下げに歯止めをかけることになりそうだ。
イーサリアム(ETH):サポートされるも反発弱く懸念広がる
イーサリアムは、昨日28日の相場で3.29%下落した。執筆時現在価格は3100ドル付近を推移している。
日足では、弱気相場が続いており、3日連続で陰線をつけた。昨日最安値は3040ドルを付け、3000ドル手前まで下落した。3000ドルは11月下旬の相場でもサポートとして機能した経験があるため、今後の相場でもテクニカルポイントとして意識されることが予想される。また、11月下旬では、3000ドル付近を推移した後に4000ドル付近まで一気に上昇していく展開が見られた。もし今後の相場で同様に3000ドル付近での反発に成功した場合は、再び4000ドル付近に到達する可能性が高まると予想される。反対に3000ドルを下抜けた場合は、損切りを巻き込んでさらに下方向に走りやすくなる可能性があると考えられる。
4時間足では、今週始めからローソク足はすべての移動平均線を下抜けており、下落相場が示されている。3000ドル付近で一度反発し、下からの買い需要があるかと思われたが、移動平均線の密集体を上抜けることが出来ず3000ドルまで戻ってきた。今後の目標としては、引き続き3000ドル台の維持や3300ドル付近への回復となりそうだ。
ソラナ(SOL):220ドルでサポート成功
ソラナは、昨日の相場で3.33%下落した。執筆時現在価格は230ドル付近を推移している。
日足では、3日連続で陰線をつけた。安値は220ドル付近でのサポートが機能して価格の維持を試みており、短期移動平均線にもサポートされている状態だ。今月18日から25日の相場では上ヒゲを連発しており、上値が重たいことが示されていた影響もあって、220ドルからの反発は控えめとなっている。しかし、一昨日下ヒゲを出現させてから、昨日高値と安値の切り下げがストップした事を受けて、トレンド転換サインの確度が高まっている。また、依然としてローソク足はすべての移動平均線よりも上の位置で推移しており、強気バイアスを継続していることが把握できる。
4時間足では、現在220ドル付近で再反発を試そうとしている。今後の予想として2024年11月に過去2番目となる史上最高値を更新した際の値動きを分析すると、その時はフィボナッチリトレースメントで高値から78.6%戻しの位置まで調整されたことが確認される。今回も前回と同じ調整幅となる場合、最大で198ドル付近まで調整される可能性があると予想される。
リップル(XRP):上昇転換シグナル完成か、買い圧力強い
リップルは、昨日28日の相場で0.04%上昇した。現在価格は3ドル付近を推移している。
日足では、一昨日27日の相場で長い下ヒゲを伸ばし2.65ドル付近まで押し目を作った後、反発を示していたが、昨日の相場でも反発の勢いが継続した。昨日最高値は3.21ドル付近をつけたが、その後抵抗され3ドル付近まで戻ってきている。反発の勢いが強いことから、トレーダー達が積極的に押し目買いを狙っていることが認識され、買い圧力が働いていることが推測される。
また、高値の切り下げと安値の切り上げによって三角持ち合いが形成されている。今後どちらの方向に抜けるのか、現段階では判断することができないが、直近の下ヒゲからの反発を鑑みると上方向に抜ける可能性の方が高いと予想される。
4時間足では、週足平均チャネルの下限線と長期移動平均線が重なる2.65ドルで反発が確認された後に勢いよく反発し、元々推移していた3ドルから3.4ドル付近のレンジへと戻ってきた。週足平行チャネルの下限値にタッチしてからの反発は、過去にも強い上昇相場になったことが示されているため、今後はチャネルの半値ラインや上限値を試しに行く展開が予想される。目安価格として、半値ラインでは3.5ドル付近、上限値では4.2ドルから4.4ドル付近になりそうだ。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高