仮想通貨チャート分析
ソラナ(SOL):ソラナ基盤トランプ氏ミームコイン($TRUMP)が発行され価格急騰
ソラナは、先週1週間で33.90%の上昇を記録した。一昨日18日、ソラナは昨年11月22日に付けた264.39ドルを上抜けて史上最高値を更新し、昨日19日の相場ではさらに上昇して最高で295.83ドルを記録した。この上昇は、トランプ氏がソラナ基盤の自身の公式ミームコイン「TRUMP(トランプコイン)」を発表したことによるもの推測され、ソラナの需要を押し上げた。
史上最高値更新後は、やや反発され、執筆時現在は245ドル付近を推移している。週足平行チャネル(黄色)を一時上抜ける程の強い買い圧力が発生したが、その後は上ヒゲになり、現在は引き続き上昇平行チャネル内を推移している。
日足では、18日土曜日は大陽線で確定したが、19日日曜日は利益確定売りと見られる動きが確認され、上影陰線で確定した。フィボナッチ・リトレースメントを使用した分析では、直近高値と直近安値を結んで50%(半値戻し)に当たる234ドル付近で価格を維持しようとしていることが確認される。
移動平均線は、短期移動平均線が中期移動線をまもなく上抜けようとしている。上抜けに成功した場合、パーフェクトオーダーが出現し、強い上昇相場であることを示すと予想される。
ビットコイン(BTC): トランプ大統領就任式今夜未明、発言に注目集まる
ビットコイン価格は、執筆時現在101,000ドル付近を推移している。
週足は先週から7.22%の上昇を記録した。終値は101,360.36ドルで、ローソク足は100,000ドルをローソク足実体で上抜けて確定した。先週前半から、92,000ドル付近のサポートで反発を受けてから上昇相場を形成しており、先週の最高値は106,424.82ドルを付けた。3週間連続で高値の切り上げに成功しており、史上最高値の108,000ドル台がターゲットとして捉えられる価格帯まで上昇してきた。
日足では、昨日の相場で3.06%下落したが、チャートは100,000ドルで底固めを行うような値動きをしている。週末の相場で104,500ドル付近にある週足抵抗線(紫)で反発が起こり、現在101,000ドル付近まで下落している。今後サポートして考えられるテクニカルポイントとしては、100,000ドル水平線や、短期移動平均線と中期移動平均線の密集帯が考えられる。特に短期移動平均線と中期移動の密集帯は98,000ドル付近に位置しており、98,000ドル付近は過去の相場で抵抗線や支持線として意識されていることからも、サポートとして機能しやすいと推測される。
米共和党のドナルド・トランプ前大統領が20日正午(日本時間21日午前2時)、第47代大統領に就任する。トランプ氏は2期目の政権発足にあたり、就任直後に多数の大統領令に署名し、バイデン政権からの政策転換を大々的に進める方針を示している。仮想通貨業界にも大きな影響を与えると見られおり、暗号資産の規制緩和や、ビットコイン戦略備蓄金実現への可能性に期待が高まっている。就任式に伴って相場は大きく変動することが予想され、トレーダー達はポジション管理や複数シナリオの想定など様々な状況に対応できる準備を整えておく必要がありそうだ。
イーサリアム(ETH):長引く弱気相場に懸念、週足にダブルトップ出現か
イーサリアムは、執筆時現在、3200ドル付近を推移している。
週足は、弱気の陰線で確定し、高値と安値を切り下げた。チャートはダブルトップを形成しているように捉えられることからも、下落を示唆している可能性がある。先週の週足はダブルトップのネックラインと見られる3070ドル付近を実体では下抜けていないが、ヒゲを付けている状態だ。2週間前のローソク足が月足三角持ち合いで抵抗されてから下落相場を形成しており、相場がこれ以上弱含むことに懸念が広がっている。
日足では、昨日2.80%下落し、3250ドルのサポートを下抜けた。昨日の相場で、レンジを一つ下に押し下げ、下降平行チャネル上では半値ライン付近を推移している。今後さらに売り圧力が強まった場合は、過去にトリプルトップ(三尊)のネックラインとして意識されていた3070ドルや、下降平行チャネルの下限値である2800ドル付近まで下落する展開が考えられる。
現在イーサリアムは弱気相場が長引いている状況だが、トランプ氏の大統領就任式を皮切りにイーサリアムの相場環境も大きく変化する可能性がある。就任式で仮想通貨業界に対する何らかの好材料となる大統領令の発令や発言がされた場合、業界全体が盛り上がりを見せ、イーサリアムも少なからず恩恵を受けることになると考えられる。
リップル(XRP):3週間連続で続伸、価格上昇止まらず
リップルは、執筆時現在、3.10ドル付近を推移している。
週足は、先週から18.4%上昇し、3週間連続で続伸した。16日には3.40ドルを付けて史上最高値を更新(BITSTAMP, XRP/USDチャート上)した。順調に安値の切り上げを継続し、上昇トレンドを形成している。移動平均線とローソク足の乖離幅が広がっていることや、RSIが80を超えていることからも買われすぎに警戒が必要な相場環境になってきたと言えそうだ。
日足では、昨日9.57%下落した。2018年最高値(前回史上最高値)の3.3ドル付近で反発し、ローソク足は平行チャネルの¼ライン付近まで下落した。下からは短期移動平均線と中期移動平均線が上昇してきており、サポートされやすい環境を整えている。短期移動平均線がローソク足に追いつくまでは横ばいを形成する可能性があるが、その後上昇のエネルギーを溜めた後は再び上方向へ向かいやすいと予想される。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高