暗号資産(仮想通貨)取引サービス「Coincheck」を運営するコインチェックは9日、NOT A HOTEL DAOが発行する暗号資産「NOT A HOTEL COIN(ティッカー:NAC)」の新規取扱い検討およびRWA(Real World Assets、現実資産)領域での連携強化を発表した。
2022年のNFT販売に続く協業拡大
コインチェックは2022年、NOT A HOTEL DAOの親会社NOT A HOTELが発行した「MEMBERSHIP NFT」をCoincheck NFTで販売した実績を持つ。今回、両社は連携領域をさらに拡大し、暗号資産とリアルアセットを結びつけた新たな価値提供を目指す。
NOT A HOTELは、高級宿泊施設の所有と利用を組み合わせた新しい不動産サービスを展開している。2020年創業以来、全国9拠点を開業し、2025年11月末時点で累計契約高624億円、オーナー数1,115名に達した。
NACは2024年12月に発行された暗号資産で、保有者はNOT A HOTELの宿泊権を獲得できる。不動産という現実資産と紐づくRWA型トークンとして設計されており、より幅広い層にNOT A HOTELへのアクセスを提供する役割を担う。
今回の発表では、IEOではなく販売所・取引所での取扱いを検討する方針だ。コインチェックにおける審査の結果、または両社の判断により取扱いに至らない場合もある。
両社は、NACのレンディングサービス、管理費・付帯費のNAC支払い、NAC保有リワードなど、NOT A HOTEL DAOが展開する各種サービスについて検討を進める。積立購入サービスなど新しいNAC購入・保有方法も協議対象だ。
検討にはコインチェックに加え、事業会社のWeb3ビジネスを支援するCoincheck Partnersも参画する。検討内容および結果については、決定次第発表される。




