コインベースの株価、CMEがビットコイン現物取引を検討で下落

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目次

世界最大の取引所がビットコインの現物取引サービスを提供するというニュースにより、米国最大の取引所コインベースがピンチとなる可能性

世界最大のデリバティブ取引所「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」がビットコインの現物取引の提供を検討しているというニュースを受けて、米国最大の暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」の株価が一時8%近く下落した。

ニュースを受けてコインベースの株価は一時9%以上下落
出典:tradingvidew

フィナンシャル・タイムズ紙によると、CMEは、ウォール街のマネー・マネージャーからの仮想通貨分野への需要が今年高まっていることを受け、ビットコインの現物取引を提供する可能性があるとと報じた。この計画はまだ最終決定されたものではない。

このニュースを受けて、米国最大にして唯一上場している仮想通貨取引所であるコインベースの株価は216ドルから199ドル付近まで下落した。

CMEは100年以上の歴史を持つ世界最大規模のデリバティブ取引所だ。市場規模や日々処理する取引量は仮想通貨と比べて段違いに大きく、各種規制を完全に遵守している。現在までにコインベースは米国最大のビットコインの取引市場ではあるものの、CMEが参入すればその優位性は変わるかもしれない。

一般的に投資家が仮想通貨に触れたがらないのは規制の欠如があるからだ。世界最大級のの仮想通貨取引所である「Binance(バイナンス)」や「Bybit(バイビット)」でさえ、日々世界中の様々な国から「違法な取引所」として名指しで批判されている。コインベースもまた米国証券取引委員会(SEC)から同様の理由で訴えられている。

一方、CMEは当局によって厳しく規制・監督されており、投資家はカウンターパーティーリスクをはじめとする様々なリスクを気にせず安心して取引できる。

またCMEは既にビットコインの先物取引については開始しており、現物取引も可能となれば、両者の価格差を利用した裁定取引やベーシス・トレードのような複雑な取引戦略が可能となり、高度な取引戦略を実行する機関投資家の需要を満たすことができる。

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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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