- ビットコイン(BTC):短期的には反発の可能性、109,000ドルが重要な節目
- イーサリアム(ETH):下落バイアス強まる構図、2,440ドル割れに注意
- リップル(XRP):短期反発の余地残るも、雲内推移で不安定
- ソラナ(SOL):雲上抜けで上昇継続も、160ドル付近で戻り売り警戒
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMA、1時間足一目均衡表雲付近を起点に上昇
- 日足短期HMA、4時間足長期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 109,000ドル付近
- 損切り目安:
- 日足短期HMA、4時間足長期HMA直下
ビットコイン(BTC)は現在、107,200ドル付近を推移している。昨日は4時間足長期HMAおよび日足短期HMAが重なるゾーンを一時的に上抜けし、短期的な上昇の勢いが確認されたが、109,000ドルのレジスタンスラインで反落。現在は再び4時間足長期HMAおよび日足短期HMAを下回って推移している。
現状、日足レベルでは上昇圧力が優勢とは言い難いが、4時間足一目均衡表雲を上抜けする可能性が高まりつつあり、また1時間足では長期HMAおよび一目均衡表雲の上に価格が位置していることから、短・中期的には依然として上昇バイアスがかかっていると考えられる。
上記の推測を元に、エントリーは1時間足長期HMAおよび一目均衡表雲をサポートとして再び反発した場合が理想的なタイミングとなる。その際の短期的な利確目標は109,000ドル付近が有力であり、損切りについては1時間足または4時間足の中長期HMAを明確に下抜けた場合に撤退を検討するべきである。
仮に109,000ドルを上抜けする動きが出た場合、次のターゲットは110,400ドル付近と想定される。ただし、その上には日足中期HMAや4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドが控えており、長期的な上昇トレンド再開を判断するにはもう少し時間を要する局面といえる。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足一目均衡表雲を下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,460ドルから2,440ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足一目均衡表雲下端の直上
イーサリアム(ETH)は現在、2,570ドル付近を推移している。昨日は短期的に上昇する値動きが見られたが、4時間足長期HMAで上値を抑えられ反落し、前日の上昇を否定する下落となった。
現状、価格は各時間足の一目均衡表雲に挟まれる形で推移しており、方向感に欠ける展開が続いている。ただし、1時間足では長期HMAの下に価格があるため、下落へのバイアスが徐々に強まりつつあると考えられる。このため、1時間足一目均衡表雲を下抜けした場合、短期的には2,460ドルから2,440ドル付近まで下値を試す動きが予想される。
上記シナリオに基づき、エントリーポイントは1時間足一目均衡表雲の明確な下抜けを確認したタイミングとなる。利確目安は2,460ドルから2,440ドル付近、損切りは一目均衡表雲下端の直上を想定するのが妥当だ。
仮にそのまま2,440ドルを割り込むような展開となれば、日足一目均衡表雲に突入する可能性もあり、その場合はサポートとして意識されやすい日足長期HMAとの乖離を埋めにいく動きが加速するリスクも考慮すべき局面となるだろう。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで上昇トレンドを成立させながら日足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2.33ドル付近
- 損切り目安:
- 日足中期HMAを下抜け
リップル(XRP)は現在、2.25ドル付近を推移している。直近では急騰により一時的に前回高値である2.33ドル付近を試す動きを見せたが、そこで反発を受け、急落する形となった。その後、価格は日足短期HMAと日足中期HMAの間で停滞しており、方向性を見極める局面にある。
現状、日足MACDが下落圧力の減少を示唆するゴールデンクロスを形成しつつあり、4時間足MACDもプラス圏を維持している。また、4時間足一目均衡表雲上端で一度下落を否定するような値動きとなったことからも、短期的には上昇圧が依然として残っている状態と判断される。
このような見方に基づき、1時間足レベルで上昇トレンドを形成しながら、日足中期HMAを上抜けする形となれば、2.33ドル付近までの上昇が再度期待できるシナリオとなる。ただし、現在価格は日足一目均衡表雲の中に位置しており、突発的な値動きやボラティリティの拡大には十分注意が必要である。
さらに長期的には、価格が日足中期HMAを明確に上抜けたうえで、同ラインの上で安定的に推移し続けた場合、日足長期HMAをも上抜けする展開が視野に入り、本格的な上昇トレンド再開の可能性が高まってくるだろう。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足一目均衡表雲を上抜けしつつ、1時間足レベルで上昇トレンドが形成される
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足中期HMA付近
- 損切り目安:
- 4時間足一目均衡表雲の上端直下、もしくは直近安値
ソラナ(SOL)は現在、153.60ドル付近を推移している。昨日から短期的な上昇トレンドを形成していたが、159ドル手前で上値を抑えられて反落。現状は、1時間足長期HMAに支えられる格好で下落を止め、日足短期HMAおよび4時間足長期HMAを再度上抜けしてきている。
現状、4時間足一目均衡表雲の上端がレジスタンスとして機能しているため、明確な上昇トレンドとは言い難い状況にある。しかし、雲自体は比較的上抜けしやすい形状となっており、加えて短・中期の移動平均線の配置も上昇バイアスを強めていることから、今後の上昇余地は残されていると推測できる。
このため、4時間足一目均衡表雲を明確に上抜けし、1時間足レベルでも上昇トレンドが形成される展開となれば、日足中期HMAが位置する水準、すなわち約159~160ドル付近までの上昇が期待できる。
ただし、現在の価格は日足一目均衡表雲の中にあり、突発的な上下動が生じやすい不安定な相場環境にある。そのため、上昇を狙ったエントリーは慎重に見極める必要がある。また、日足一目均衡表雲をしっかりと上抜けるまでは、長期的な上昇トレンド再開を判断するのは難しい局面といえる。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7