- ビットコイン(BTC):107,000ドルが戻り売りの起点、短中期下落再開に警戒
- イーサリアム(ETH):4時間足雲を割り込めば、2,450ドルへの下落リスク
- リップル(XRP):雲上端反発後の上昇継続なるか、節目上抜けに注目
- ソラナ(SOL):一時反発も下落再開警戒、160ドル割れに注意
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 107,000ドル付近もしくは1時間足長期HMA付近で押し目形成
- 1時間足中期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 104,100ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
ビットコイン(BTC)は現在、105,500ドル付近を推移している。4時間足では、これまで下落を食い止めていた107,000ドルのサポートラインを明確に下抜けし、一目均衡表雲下端も割り込んだ。107,000ドルのブレイクによって、短中期の下落トレンドが加速する可能性が高まっている。ただし、現時点では価格が4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドに到達しており、足元では売られすぎの兆候も見受けられる。
こうした状況から、短期的には一旦の戻しが入る可能性があり、1時間足長期HMAもしくは107,000ドル付近までの反発が想定される。その後、押し目を形成して再び下落に転じる動きとなれば、短中期の下降トレンドが継続する公算が大きい。
下落再開時のターゲットとしては、まず105,000ドルの節目を割り込む動きに注目したい。次に、104,100ドル付近が短期的な下値の目安として意識される。さらに、日足レベルでは長期HMAとの乖離が進んでおり、調整の勢いが増せば101,500ドル付近までの下落も想定しておくべき局面である。
一方で、下落が進む中で価格が日足一目均衡表雲上端に到達した場合、その水準での反発に注目が集まる可能性がある。ここで反発が確認されれば、短中期での上昇転換が意識され、再び11万ドルを目指す展開も現実的となるだろう。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで下降トレンドを形成しながら4時間足一目均衡表雲下端を下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,450ドルもしくは4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近
- 損切り目安:
- 4時間足一目均衡表雲下端直上
イーサリアム(ETH)は現在、2,600ドル付近を推移している。29日に4時間足長期HMAの上抜けに失敗した後、反落に転じ、短期的には日足中期HMAを明確に下抜けした。現在は4時間足一目均衡表雲の下端で反発しているものの、全体的に下落圧力が強まりつつある局面だといえる。
日足のMACDに注目すると、上昇モメンタムが明確に弱まりつつあり、日足短期HMAを割り込んでいることからも、買いの勢いは後退している。今後、1時間足で下降トレンドを継続しながら、4時間足一目均衡表雲を下抜けした場合には、短中期的な下落トレンドへの移行が鮮明になるだろう。
このシナリオが進行した場合、まず意識される下値の目安は2,450ドル、さらに下振れた場合は4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近までの下落が視野に入る。これらの水準は、利確目標としても有効である。
ただし、下落が進んだ場合でも、日足一目均衡表雲が価格の下に控えており、ここがサポート帯として機能する可能性がある。このため、大幅な下落にはつながりにくく、むしろ横ばいもしくはボックス相場の継続といった展開も十分想定される。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(中長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足長期HMAおよび日足中期HMAを価格が上抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドを押し広げながら1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足長期HMA付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
リップル(XRP)は現在、2.20ドル付近を推移している。本日9時ごろ、前回安値である2.225ドルを一時的に下抜け、大きく売り込まれる展開となったが、その後は日足一目均衡表雲上端で力強く反発している。現在は日足短期HMAが上値を抑える形となっており、依然として方向感に欠ける展開が続いている。
直近では、価格が複数のテクニカル指標の間に位置しており、上部には4時間足の雲、日足中期HMA、4時間足長期HMAなどが控えているため、短期的なエントリーポイントは見つけにくい状況だといえる。
しかし、中長期的な視点に立つならば、今回の反発が日足一目均衡表雲上端による下支えとみなせる場合、そこを起点とした上昇トレンド再開のシナリオが成立する可能性がある。その場合、エントリーの条件は、4時間足長期HMAおよび日足中期HMAを価格が明確に上抜けし、かつ1時間足で上昇のダウ理論が成立することが目安となる。加えて、4時間足ボリンジャーバンドが拡大し始めれば、買いの勢いが本格化するサインと捉えられるだろう。
もう一つの想定として、反発に失敗し価格が日足一目均衡表雲へ完全に突入するような展開となれば、中長期的な下落相場への転換が現実味を帯びてくる。この場合、買い目線からの戦略は見直しが必要となるため、明確な方向性が示されるまでは慎重な対応が求められる。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMA付近で反発
- 1時間足中期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 160ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直上
ソラナ(SOL)は現在、165ドル付近を推移している。短期的には下落基調が続いており、本日9時頃には一時160ドル付近まで急落した。しかし、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドを大きく突き抜けたこともあり、売られすぎの反動から現在の水準まで反発している。
ただし、4時間足・日足のMACDにおいて下落方向へのモメンタムが継続していることから、今回の反発は一時的なものであり、再び下落に転じる可能性が高い。1時間足においては長期HMA付近が押し目形成の目安と考えられ、この水準で再び反発し、1時間足中期HMAを下抜けた場合には160ドル付近までの下落が現実的なシナリオとして浮上する。
中長期の視点では、157ドル付近までの下落余地も視野に入る。ただし、現在は日足一目均衡表雲の上部に位置しており、160ドルから157ドルの価格帯は雲による下支えが意識されやすいゾーンである。このため、短中期的には弱含む展開が想定される一方で、その価格帯において下げ止まりからの反発となれば、長期的な強気相場継続の構図が保たれる可能性もある。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7