カルダノ財団のハッキングにより、コミュニティが混乱
12月8日、暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「Cardano(カルダノ)」の公式X(旧ツイッター)アカウントがハッキングされ、虚偽情報が相次いで投稿される事件が発生した。これらの投稿には、事実無根の内容が含まれており、投資家やコミュニティに混乱を引き起こしている。
問題の投稿は複数あり、中には「カルダノ財団が米国証券取引委員会(SEC)から訴訟を提起された」との虚偽の主張や、「ADAトークンのサポート停止」の発表が含まれている。また、「ADAトークンの取引は12月9日以降すべて停止され、トークンは焼却(バーン)される」とのデマも投稿され、さらに「投資損失を補填するための払い戻し請求が可能」といった誤解を招く内容も記載されている。
カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、問題発覚から約30分後、自身のXを更新し「CF アカウントがハッキングされたようです。ハッカーの皆さん、頑張ってください」と述べた。
なお、本記事執筆時点で、ADA(エイダコイン)の価格に大きな影響は見られない。
仮想通貨業界におけるセキュリティの課題
今回の事件は、暗号資産業界における公式アカウントのセキュリティがいかに重要かを再認識させるものだ。特に、プロジェクトの公式アカウントを狙ったハッキングは、コミュニティや市場全体に深刻な影響を与えるリスクがある。
投資家にとって、信頼性の高い情報源を確認することが不可欠であり、SNSでの発表内容を盲目的に信じるのではなく、公式ウェブサイトや信頼できるニュースメディアでの裏付けを取ることが求められる。
情報ソース:カルダノ公式X
アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用