カルダノのL2ソリューション「ハイドラ」、驚異的な処理能力でVisa超え

中井 純
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わずか4時間で20億件の取引処理、ADA価格も24%上昇

Caldano(カルダノ)のレイヤー2スケーリングソリューション「Hydra(ハイドラ)」が4日、わずか4時間で20億件のトランザクションを処理する驚異的な成果を達成した。これは、決済大手「Visa」の1日の処理件数である約7.2億件を大きく上回る。

カルダノの創設者Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏がXで共有したこの成果は、瞬く間に暗号資産(仮想通貨)コミュニティ全体に拡散した。ハイドラの成功は、カルダノが目指す「スケーラビリティ、セキュリティ、分散化の三位一体」を体現するものだ。

チャールズ・ホスキンソン氏:もっと!

Financial Index:速報:#CardanoのHydraがVisaを上回る性能を発揮。わずか4時間で20億件の取引を処理。

ハイドラの主な技術的特徴は以下の通りだ:

  • 世界6地域に12,000のハイドラヘッドを展開
  • 各ヘッドで毎秒800トランザクションを処理
  • メインネットの負荷を軽減するオフチェーン処理
  • 取引手数料ゼロの実現可能性

この革新的な処理能力は、以下の点で注目を集めている:

  • Visaを超える処理能力:ハイドラはVisaの約16.7倍の日次処理能力を実証
  • ソラナをも凌駕する速度:カルダノネットワークは毎秒9,900件超の処理を実現し、高速処理で知られるソラナを凌駕
  • ADA価格の上昇:ネイティブトークンのADAは、過去1週間で24.2%上昇

ハイドラの成功は、カルダノがDeFi(分散型金融)分野の主要プレーヤーとしての地位を確立しつつあることを示している。カルダノ財団は「DAppsのオフチェーン化」を新戦略として掲げ、以下の分野での実用化を推進している:

  • DeFiアプリケーション
  • ブロックチェーンゲーム
  • マイクロトランザクション

オープンソースプロジェクトとして展開されるハイドラは、世界中の開発者の参加により、さらなる進化が期待される。

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情報ソースチャールズ・ホスキンソン氏X / Cardano Hieronymus氏X
アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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中井 純、工学博士 AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。
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