ビットコイン先物の売り圧力が10分の1に急減──株式市場から仮想通貨へ資金シフトか

yukiko-endo
11 Min Read
CryptosRus氏Xより引用
Highlights
  • ビットコイン先物市場のネット・テイカー出来高は、ピーク時の4億8,900万ドルから5,100万ドルへ約10分の1に急減し、売り圧力の大幅な低下を示した
  • オンチェーンアナリストは先物売り圧力の崩壊を指摘し、ネット・テイカー出来高がプラスに転じた時がモメンタム急転換のタイミングと分析
  • 投資アナリストは株式市場から仮想通貨市場への資金シフトを指摘、S&P500との乖離拡大で再分配フェーズに入ったとの見方を示した

ビットコインBTCBTCは13日も続伸し、3日連続の陽線を確定した。市場で意識されていた9万4,000ドルを突破し、この価格帯の維持に注目が集まる。そんな中、オンチェーンからも暗号資産(仮想通貨)市場への追い風を示す動きが確認されている。

ビットコイン先物市場で売り圧力が急減

ビットコイン&仮想通貨アナリストのCryptosRus氏は14日、自身のXにて「先物の売り圧力が急激に弱まっている」と指摘した。

オンチェーンデータプロバイダーのクリプトクオントのネット・テイカー出来高(成行ベースの売買差分)を見ると、その変化は明白だ。直近で売りが最も強かった局面では、ネット・テイカー出来高は4億8,900万ドル(約778億4,880万円)前後まで拡大していたしかし現在、この数値は5,100万ドル(約81億1,920万円)程度、実に約10分の1にまで減少している。

依然として売りがわずかに優勢ではあるものの、その勢いが失われつつある点は注目に値する。先物市場のフローは短期的な価格変動を左右しやすいため、売り圧力の低下は相場にとって重要な変化だ。

実際、直近ではビットコイン価格の連鎖的な下落は発生しておらず、値動きが落ち着きを取り戻しており、先物売り圧力の低下と価格安定の深い相関が確認できる。

とはいえ、現時点でネット・テイカー出来高は、まだプラス圏に転じておらず、明確な買い優勢の局面には入っていない。「ネットテイカー出来高がプラスに転じた時こそ、モメンタムが急速に転換するタイミングだ」とCryptosRus氏は結論づけた。

株式市場から仮想通貨市場へ資金シフトか

投資データ分析プラットフォーム、アルフラクタルのCEOであるジョアン・ウェドソン氏は14日、自身のXにて「株式市場から仮想通貨市場へ資金が流れている可能性がある」との見解を示した。

マーケットメーカーは、常に複数の市場を俯瞰しながら資本を効率的に配分・移動させており、その動きは往々にして相場の転換点を示唆する。

現在は株式市場のエクスポージャーがやや減少し、仮想通貨へ資金を回す流れが意識され始めている状況だ、とウェドソン氏は指摘。実際、投稿に添付された画像からは、S&P500とビットコインの上昇幅に、大きな乖離が確認できる。

ウェドソン氏は「現在、仮想通貨市場内は再分配フェーズの真っ只中にある」と結論づけた。これはつまり、資金が一斉に流入するのではなく、銘柄やセクター間を移動しながら、次の主役を探している段階ということだ。

ビットコインが重要な節目にトライする中、金融市場全体にも大きな変化が見えてきた。今後は米国株式市場と仮想通貨市場の動向にも気を配り、資金の流れをつかんでいくことが重要になるだろう。

関連: ビットコイン、9万4,000ドル突破なるか──銅価格高騰が示す「流動性拡大」のシグナル
関連: ストラテジー、1,971億円相当のビットコイン追加購入──保有総額9.9兆円に

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.20円)


仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
ブロックチェーン関連をメインに活動するウェブライター。家庭教師、高校教師を経て英会話スクールの運営に携わるが、2020年、コロナ禍をきっかけにライターに転身。これまでに十数件のメディア・仮想通貨系Youtubeチャンネルの運営に関わる。ファンダメンタル・テクニカル分析を得意とし、自身も仮想通貨トレードで資産運用中。特にブロックチェーンを活用した国際送金やトークン化事業(RWA)に強い関心を持つ。 保有資格:英検準1級
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。