暗号資産(仮想通貨)運用大手ビットワイズ・アセット・マネジメントは9日、同社の暗号資産インデックスファンド「ビットワイズ10暗号資産インデックスETF(ティッカー:BITW)」がニューヨーク証券取引所NYSEアーカに上場し、取引所上場商品(ETP)として取引を開始したと発表した。BITWは2017年にローンチされた世界最古かつ最大の暗号資産インデックスファンドで、12月9日時点の運用資産総額は12.5億ドル(約1,950億円)に達する。
時価総額上位10銘柄に分散投資
BITWは「ビットワイズ10大型暗号資産インデックス」を追跡する。このインデックスは時価総額上位10銘柄の暗号資産を保有し、月次でリバランスを実施する設計だ。上場時のポートフォリオ構成は、ビットコイン(BTC)74.34%、イーサリアム(ETH)15.55%、エックスアールピー(XRP)5.17%、ソラナ(SOL)3.07%、カルダノ(ADA)0.65%、チェーンリンク(LINK)0.39%、ライトコイン(LTC)0.26%、アバランチ(AVAX)0.24%、スイ(SUI)0.24%、ポルカドット(DOT)0.14%となっている。
ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は、「インデックス型運用では、どの銘柄が将来の勝者になるかを予測する必要がない。上位10銘柄に分散投資することで、セクター全体の成長を取り込める」と語った。
ハンター・ホースリーCEOは「2025年は暗号資産が主流に浸透した年として記録される。暗号資産インデックス投資は、今後数年で最も人気のある投資手法の一つになるだろう」との見解を示した。
ETP構造への移行に伴い、BITWは新たな配分ルールを導入する。保有資産の90%以上を、単一銘柄の暗号資産ETP(上場商品)がすでに存在する銘柄に配分し、残り10%をそれ以外の銘柄に割り当てる方針だ。現時点で単一銘柄ETPが存在する暗号資産は、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPの4銘柄となっている。
ビットワイズは2024年以降、ビットコインやイーサリアムの現物ETFを含む複数の暗号資産ETPを運用しており、総資産は150億ドルを超える。同社はオハイオ州のデジタル資産準備金の運用責任者も務める。




