米アリゾナ州上院、退職金基金運用にビットコインETF導入検討を提案|法案は上院で承認済、下院で審議中
米アリゾナ州上院は、アリゾナ州退職制度(ASRS)と公安職員退職制度(PSPRS)に対し、基金運用のポートフォリオにビットコインETFを含めることを奨励する法案を提出したと米仮想通貨メディア「Watcher.Guru」が報じた。
上院で提案された同法案は、2月22日に行われた投票の結果、賛成16反対13の過半数合意で承認された。現在は下院で審議中だ。
法案について、第56回アリゾナ州議会第2回定例会の報告書には以下の点が規定として記されている。
- デジタル資産を退職金基金運用のポートフォリオに加えることによる影響を考慮する。
- 米国証券取引委員会(SEC)がETFの販売を承認した企業とよく協議したうえで、ビットコインETFやデジタル資産ETFの動向を注意深く観察する。
- デジタル資産ETFを退職金基金運用のポートフォリオに加えることについて、実現可能性・リスク・利点と安全に運用する方法についてまとめた報告書を、2025年の年明けから始まる第57回アリゾナ州議会第1回定例会の3ヶ月前までに州財務当局長官、上院議長、下院議長に対して提出する。
なお、本件について「Watcher.Guru」の記者は以下のように述べている。
It is unclear how the House will vote on the bill this time around. However, they’ll need to consider the growth and success of BTC ETFs this year thus far.
「下院がこの法案をどのように採決するかはわからないが、今年に入ってからのビットコインETFの成長と成功を考慮する必要がある」
また、別の仮想通貨メディア「DAILYCOIN」の記者は本法案の意義について以下のように述べた。
Bitcoin is gaining prominence as a solid investment option, evidenced by the Arizona Senate’s recent proposal. The gradual acceptance shown by these organizations could translate into a broader acknowledgment of other crypto assets as viable investments.
「アリゾナ州上院の最近の提案は、ビットコインが堅実な投資の選択肢として注目を集めていることを明らかにしている。このような組織が徐々に受け入れていくことで、他の暗号資産も投資対象として広く認知されるようになるかもしれない。」