英国規格協会が国際基準への適合を認定
大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Binance(バイナンス)」の日本法人である「Binance Japan(バイナンス・ジャパン)」は29日、情報セキュリティとプライバシー管理の分野で国際的に認められた認証である「ISO/IEC 27001」および「ISO/IEC 27701」を取得したと発表した。
この2つの認証は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)およびプライバシー情報マネジメント(PIMS)に関する国際標準として知られており、企業の情報保護体制が世界水準であることを証明する指標となる。
今回の認証は、独立した第三者機関である英国規格協会(BSI)による厳格な審査を経て授与されたものであり、バイナンス・ジャパンのガバナンス体制や業務運用、内部統制が国際基準に適合していることが確認された。
同社のゼネラルマネージャーである千野剛司氏は、「この認証取得は、私たちが日々追求してきた高いセキュリティと透明性の取り組みが正式に認められたことを意味する。急速に進化するデジタル資産業界において、最高水準のセキュリティを維持することは、ユーザーだけでなく社会全体の信頼構築において極めて重要だ」と述べ、今後も継続的な改善を進める姿勢を示した。
今回の認証取得は、バイナンスが進める国際的なセキュリティ戦略の一環とも受け取れる。同様の認証はフランス、バーレーン、UAE(アラブ首長国連邦)、トルコ、タイ、カザフスタンといった他の主要市場でもすでに取得されている。
情報セキュリティとプライバシー保護は、仮想通貨業界の健全な成長を支える土台である。国際認証の取得は、その企業が持つ運営体制の信頼性を示すものであり、今回のバイナンス・ジャパンの事例は、ユーザーのみならず業界全体にとっても、セキュリティ向上の重要性を再認識させる機会となるだろう。
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