世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは22日ステーブルコイン「USDC
USDC」を手掛ける米サークル社に対して1億ドル(約157億円)の出資を行うと発表した。あわせて、グローバルなUSDC普及を目的とした両社の戦略的パートナーシップを、さらに5年間延長および拡大することも明かした。
世界最大の顧客基盤とインフラ技術が融合、USDC普及へ本腰
今回の提携拡大に伴い、バイナンスは新興国市場を最重要領域と位置づけ、自社のグローバルプラットフォーム全体でUSDCの流通と利用促進を主導する。世界規模で新たなユーザーを獲得し、さらなる市場シェアの拡大を後押しする方針だ。
共同展開において、サークル社はUSDCの保有や決済処理を支えるインフラストラクチャーの提供を引き続き担う。同社のインフラ技術とバイナンスの巨大な顧客基盤を掛け合わせることで、安定したステーブルコインの運用体制をより強固なものにする。
今回の出資について、バイナンスは私募を通じ、サークル社のクラスA普通株式を取得した。この購入価格には、契約完了前における同社株式の市場価格から5%の割引が適用されている。
両社トップの見解と今後の展望
バイナンスのリチャード・テン共同CEOは、サークル社を世界で最も信頼できる発行体の一つと評価。「安定したデジタルドルは特権ではなく、誰もがスマートフォンで利用できるべきだ」とし、本提携がその未来を実現するものだと述べている。
サークル社のジェレミー・アレールCEOは、バイナンスをデジタル通貨利用における世界最大級のプラットフォームであると位置づけた。両社の協力が、新興国での米ドルへのアクセス拡大や革新的な投資商品の提供を支援する絶好の機会だとしている。
サークル社は、ブロックチェーン技術やデジタル資産を活用し、グローバル経済の新たな基盤構築を進める金融プラットフォーム企業だ。ステーブルコインであるUSDCのネットワーク運営に加え、企業向けブロックチェーン基盤「Arc(アーク)」を展開しており、多くの金融機関や開発者に利用されている。
本件のような巨額出資と長期提携は、USDCの流動性と信頼性を一段と高める要因となる。特に新興国での普及が進めば、実需を背景とした暗号資産市場への強力な資金流入が期待できる。投資家にとって、ステーブルコイン市場におけるUSDCのシェア拡大は、今後の相場動向を占う重要な指標となるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.2円)


