ブロックチェーン時代の「三国志大戦」が誕生
「double jump.tokyo(ダブルジャンプトーキョー)」は25日、カードバトルゲーム『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』の正式リリースを発表した。本作は、PC / Android / iOS向けに展開され、リリース日は3月25日に決定した。
本作は、「SEGA(セガ)」のアーケード版カードゲーム「三国志大戦」のIP(知的財産)を取得し、開発されたNFTゲームである。プレイヤーはNFT化された武将カードを集めて部隊を編成し、相手の城ゲージを削って勝敗を競う。
BCG(ブロックチェーンゲーム)市場に参入し、IPの活用による新たな収益機会やコミュニティの形成が期待される。基本プレイは無料で、日本語・英語・中国語(繁体字)に対応。グローバル市場を見据えた多言語展開は、ブロックチェーンの国境なき特性と合致しており、初期ユーザーを拡大する要因となる。
本作が注目される点の一つは、アーケード版のリアルタイム操作を踏襲せず、オートバトルを採用した点だ。スマートフォン向けゲームとしては一般的な設計だが、かつての筐体体験を懐かしむ層には新鮮な驚きを与えている。戦闘前の配置や兵種相性などの戦略性がどの程度再現されるかが、プレイヤーの満足度を左右しそうだ。
近年、台湾では日本から逆輸出された「中国物」の漫画が大ブームとなっている。キングダム人気が飛び火したことで、ジャンプ黄金期の作品「赤龍王」まで台湾で人気となっているのは興味深い。「三国志」「春秋戦国」「項羽と劉邦」「水滸伝」といった中国物を題材にした日本のコンテンツは、中国・台湾はもちろん、韓国や東南アジアでも人気を博している。
現在、日本発祥のトレーディングカードゲーム(紙カード使用)は、NFTという「新技術」と中国史という「共通知識」によって、東南アジアを含むアジア全域に広がっている。自動通訳AIの進境著しい現在、アジア全域のプレイヤー達と「Battle of Three Kingdoms – Sangokushi Taisen -」の対戦が楽しめる日はすぐそこだ。
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