アルトコイン市場が、複数の重要指標において歴史的な反転サインを点灯させている。暗号資産(仮想通貨)アナリストをはじめとした市場参加者の間では、過去の高騰局面との類似性を指摘する声もあり、市場が次の爆発的な上昇サイクルの開始地点に立たされている可能性が示唆されている。
テクニカル指標が物語るアルト市場の転換点、強気基調が鮮明に
暗号資産テクニカルアナリストのMoustache氏は、アルトコイン全体の時価総額を示す指標「TOTAL2」に焦点を当てている。同氏は、このチャートには過去8年以上にわたり下値を支え続けてきた長期的なトレンドラインが存在しており、現在もそのラインが強固な支持帯として機能していると指摘する。
テクニカル的な背景を踏まえ、Moustache氏は「弱気になるべき時ではない」と強調した。さらに、アルトコイン市場には今後「伝説的な月々が待ち受けている」と大幅な上昇を迎える可能性を示唆。タイミングを特定するのは難しいとしながらも、現在は歴史的転換点の入口に位置しているとの見方を示した。
OTHERS/BTCの月足チャート、2021年相場の再来を示唆
一方、暗号資産インフルエンサーのCrypFlow氏は、ビットコイン(BTC)との相対的な強さからアルトコイン市場の強さを分析している。同氏は「OTHERS/BTC」の月足チャートが、長期的な平行チャネル内の重要サポートを維持したまま終値に近づいていると指摘。このパターンが2021年に見られたアルトコインの上昇局面に似ていると強調している。
またCrypFlow氏は、RSI(相対力指数)が長期の下降トレンドを上抜け、現在はそのラインをサポートとして再テストしているとも指摘。この動きも前回のアルトシーズンに見られたパターンと一致しており、同氏は「この再テストが、上昇前に投資家をふるい落とす最後の機会になる可能性がある」と分析した。
複数の重要指標が歴史的な転換点を示唆する中、投資家心理が明確な強気へと傾き、資金流入が加速していくかがアルトコイン市場の目下の焦点となる。今後数カ月が、次なるアルトシーズンの行方を決定づける極めて重要な期間となりそうだ。
関連:ADP雇用統計が予想下回る、ビットコイン急伸で史上最高値射程内──利下げ観測91%でアルトコイン全面高
関連:「主要銘柄は堅調、99%のアルトコインは調整継続」──12月・1月は非常に良い時期=著名暗号資産アナリスト




