オンチェーン分析家であるZachXBT氏は23日、暗号資産(仮想通貨)業界で最も高い収益を上げている企業のひとつにおいて、組織的なインサイダー取引が行われていたとする調査結果を2月26日に公開すると発表した。
予測市場では早速マーケットが展開、メテオラが注目を集める
ZachXBT氏の報告によれば、当該企業の複数の従業員が、社内の内部データを長期間にわたって悪用し、不正な取引を繰り返していた疑いがあるという。特定の個人による単発的な不正ではなく、複数人が内部データを組織的かつ継続的に利用していた点が事態の深刻さを物語っている。
この予告を受け、分散型予測市場のポリマーケットでは、早くも「どの企業がZachXBTによって告発されるか」を予想するマーケットが展開。総取引額は執筆時点で約240万ドル(約3.7億円)を突破している。

現在、市場参加者が最も高い確率で告発対象と予想しているのは、ソラナベースの流動性プロトコル「メテオラ」だ。執筆時点での「Yes」の確率は32%となっており、取引量は約25万ドル(約3,875万円)に達している。
次いで、ミームコイン作成プラットフォーム「パンプファン」が13%、暗号資産取引所「MEXC」が13%と続いている。しかし、主要候補の確率は下落傾向にあり、市場に迷いが生じている状況だ。
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調査のギャンブル化には冷ややか、市場参加者からは情報を求めるDMが殺到
自身の調査がギャンブルの対象となっている現状に対し、ZachXBT氏は冷ややかな視線を送っている。
同氏はSNSユーザーから「この件はポリマーケットで賭けられるのか」と問われた際、「もし私が自分の調査に関する予測市場でインサイダー取引をしたら、自分自身をインサイダー取引で告発する投稿をしなければならないのか?」とジョーク混じりに返答。安易に予測市場へ加担する動きを牽制した。
さらに同氏は、予測市場の参加者からインサイダー情報を求めてダイレクトメッセージが殺到している現状を明かした。情報の秘匿性が極めて高い今回の調査において、公開前に情報を得て利益を得ようとする層が一定数存在することが浮き彫りとなっている。
暗号資産業界ではこれまでも、上場前の銘柄情報を利用したインサイダー取引などが問題視されてきたが、今回は「業界屈指の収益を誇る企業」が焦点となっている。
もし大手取引所やサービスプロバイダーの内部データが長期間悪用されていたことが事実であれば、業界の信頼性に深刻なダメージを与えることは避けられない。調査の全貌が明らかになる瞬間、市場に激震が走る可能性がありそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.9円)




