暗号資産(仮想通貨)分野における行政処分に関する政令草案が、ベトナム財務省によって公表された。Vietnam Newsが25日に報じた。
無登録取引所利用に最大3,000万VNDの罰金
草案によると、無登録プラットフォームでデジタル資産を取引した国内の個人投資家は、1,000万〜3,000万VND(約5.9万〜17.7万円)の罰金が科される。
一方、暗号資産関連事業者による違反行為については、組織に最大2億VND(約118万円)、個人に最大1億VND(約59万円)の罰金が科される。違反の深刻度によっては、サービス提供者のライセンスが1〜6か月間停止されるか、発行・募集活動が最大12か月間停止される可能性がある。
外資規制違反や虚偽開示に7,000万〜2億VND
ベトナム財務省は、外資規制違反、不正確または誤解を招く情報開示、規制当局への情報提供の遅延については、7,000万〜2億VND(約41万〜118万円)の罰金を提案している。
最も重い処分の対象となるのは、適格要件を満たさない投資家への募集、要件を満たさない保険、または必須情報の欠落といった違反だ。
無許可広告や本人確認不履行にも罰金
無許可での広告・マーケティング活動、無許可営業、またはライセンス範囲外の事業活動には、7,000万〜2億VNDの罰金が適用される。
また、外国投資家がベトナム国内でのデジタル資産取引に関する資金移転や申告で違反した場合、3,000万〜1億VND(約17.7万〜59万円)の罰金が科される可能性がある。
サービス提供者が投資家の口座開設時に本人確認(KYC)を実施しなかった場合、5,000万〜7,000万VND(約29.5万〜41万円)の罰金が科される。
現在、草案はパブリックコメント募集中であり、正式施行までには議論や修正が行われる見込みだ。ベトナム政府は、急成長する暗号資産市場において、投資家保護とマネーロンダリング対策を強化する方針を示している。
※価格は執筆時点でのレート換算(1VND=0.0059円)




