分散型取引所(DEX)Uniswap(ユニスワップ)の創業者ヘイデン・アダムス氏は21日、ドメイン「uniswap.com」をかつてFTX創業者のサム・バンクマン=フリード(SBF)氏が100万ドル(約1.6億円)以上で購入し、アクセスをユニスワップのコードを基にした別のサービス(フォーク)のサイトへ転送していたと、X上で明かした。
元の所有者は「7桁ドル」を要求
発端は、ベンチャーキャピタルのa16zに向けて、ドメイン「a16z.vc」の売り込みを掲げたウェブページを紹介した別の利用者の投稿だった。アダムス氏はこれに応じる形で、自社の経験を明かした。
アダムス氏によると、uniswap.comの元の所有者は7桁ドル(100万ドル以上)を求めたが、ユニスワップ側は支払いを断った。その後SBF氏が同じく7桁ドルで買い取り、フォークのサイトに転送したという。狙いについては「見せつけるためか、私たちへの嫌がらせだったのだろう」と推測している。
この悪意ある使い方が決め手となり、法務チームがドメインを無料で取得できたとも述べた。
裁定はスシスワップへの転送を認定
ドメインをめぐる経緯は、世界知的所有権機関(WIPO)が2021年9月3日に出した裁定で確認できる。ユニスワップ・ラボは同年5月18日、ドメイン紛争処理方針(UDRP)に基づいて移転を申し立てていた。
裁定によると、uniswap.comは2000年7月30日に登録され、2021年4月7日に相手方が取得した。申立ての時点では、ユニスワップのコードを基にしたDEXであるSushiSwap(スシスワップ)のサイトの一部に転送されていた。
パネルはWayback Machineで2021年5月の転送を自ら確認し、スシスワップを申立人の直接の競合と位置づけた。競合への転送は利用者の混同を狙った悪意ある使用にあたるとして、ユニスワップ・ラボへの移転を命じている。
相手方は申立て後、サイトを寿司ネタのウニ(uni)の取引を宣伝するページに切り替えていたが、パネルは責任逃れの試みとみなし、判断材料から外した。
ただし、裁定文の相手方は香港の「Future XXX」で、ブロックチェーン分野のベンチャーキャピタルと説明されている。SBF氏の名前はなく、購入額の記載もない。
9月22日時点では、uniswap.comにアクセスするとユニスワップの取引画面(app.uniswap.org)に転送される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.3円)


