タイ証券取引委員会、USDTを正式承認──取引が可能に

JinaCoin編集部
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テザーCEO「タイ市場での安定したUSDTの利用を支援」

世界最大のステーブルコイン「USDT」の発行元である「Tether(テザー)」は10日、タイの証券取引委員会(SEC)がUSDTを暗号資産(仮想通貨)として正式に承認したことを発表した。この決定により、USDTはタイ国内での取引が可能となり、規制された取引所への上場や決済手段としての受け入れが進む見通しだ。

https://twitter.com/Tether_to/status/1899070469589864710

テザーによると、タイSECはデジタル資産ビジネスの柔軟性を高めることを目的とし、規制の更新を進めてきた。この新たな規制は、2025年3月16日から施行される予定であり、業界関係者からの意見を取り入れながら、2025年2月に最終決定された。

タイは近年、デジタル資産に対して友好的な規制環境を整えており、世界のトップ20に入る仮想通貨の採用率を誇る。特にUSDTは、タイ国内の仮想通貨取引量の約40%を占めており、同国におけるデジタル資産市場において極めて重要な役割を果たしている。

テザーCEOであるパオロ・アルドイノ氏は、「タイ市場を非常に重要視しており、サービスや提供内容の向上に継続的に取り組んでいる。私たちの最優先事項は、タイのユーザーに対して、安全で透明性の高い、信頼できるステーブルコイン体験を提供することだ」と述べた。

また、「私たちは、タイにおけるステーブルコインの長期的な成功と普及を支援することに尽力している。安定したステーブルコインインフラを整備することで、タイのデジタル資産エコシステムの成長に貢献できることを楽しみにしている」と語った。

今回の承認は、タイのデジタル資産市場の成熟を示す重要なステップであり、同国が今後もデジタル経済の発展をリードしていく可能性を示唆している。USDTのようなステーブルコインが規制された環境下で活用されることで、投資家の信頼を高めるだけでなく、企業や個人がデジタル資産を実用的に活用する道が開かれるだろう。タイの積極的な規制アプローチは、他国の模範となる可能性があり、今後の市場動向にも注目が集まる。

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