レイヤー1ブロックチェーン「スイ」は4日、同エコシステム向けのネイティブステーブルコイン「Sui Dollar(USDsui)」がメインネット上で正式に稼働したと発表した。同通貨は、決済大手ストライプの子会社ブリッジが発行を担っており、同社提供のインフラ「オープン・イシュアンス」を基盤として発行されている。
ブリッジ系ステーブルコインとの相互運用にも対応
Sui Dollarは発行や運用において、エンタープライズ水準のインフラを備える点が特徴だ。具体的には、開発者や機関投資家が利用可能なコンプライアンス対応の決済基盤として設計されており、クロスボーダー送金や送金サービス、ピアツーピア決済など幅広い用途での利用が想定されている。
ローンチ時点でSui Dollarは、スイ上のウォレットやDeFi(分散型金融)プロトコルなどで利用可能となっており、スラッシュやアフターマス・ファイナンス、ブルーフィンなどが対象プロジェクトとして挙げられている。また、オープン・イシュアンスのエコシステムに属する他のブリッジ系ステーブルコインとも相互運用可能だという。
ミステン・ラボの共同創業者兼CPOであるアデニイ・アビオドゥン氏は、「Sui Dollarのローンチは、スイの決済領域における取り組みの始まりを意味する」と強調。ブリッジとの協業により、決済や実社会の金融アプリケーションでの利用拡大に加え、他エコシステムとの相互運用の実現につながるとの見方を示した。
なお、スイエコシステムでは近年、機関投資家の関与も拡大している。2月にはグレイスケール、カナリー・キャピタル、21シェアーズの3社が申請していたスイ現物ETFが米国市場へ上場した。こうした動きはスイ上の金融インフラや決済基盤の需要を高め、Sui Dollarの活用拡大の後押しになる可能性が考えられる。
スイではステーブルコイン利用が拡大しており、2026年1月には送金額が1,110億ドル(約17兆円)に到達したという。今回のネイティブステーブルコインの導入により、同ネットワークの決済や金融サービスの活用がどこまで広がっていくのかが今後注目されそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.6円)




