ソニューム、メインネットをローンチ|ソニーが挑むWeb3新潮流

木本 隆義
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Web3実用化にボス級JTCが本格参入

「SONY(ソニー)」は14日、「Soneium(ソニューム)」のメインネットローンチを発表した。ソニュームは、ブロックチェーンによる包括的なWeb3ソリューション。クリエイターとファンを直接結びつける新たな経済圏を提供する。

ソニュームは、イーサリアム互換のレイヤー2(L2)ソリューション。OP Stackを採用することで、従来のイーサリアム(L1)が抱える高い手数料やトランザクション遅延といった課題を解決し、処理スピードとコスト面での利便性を向上させる。これにより、ユーザーやクリエイターがNFTやアプリケーションをより手軽に利用できるインフラを構築する。

Web3技術は、暗号資産(仮想通貨)の取扱いやウォレットの管理など、多くのユーザーにとって依然として敷居が高いのが現状である。だが、ソニーはWeb3ソリューションへの参入にあたり、ユーザーフレンドリーなしくみづくりを最前面に押し出した。

時期を同じくして、日立ソリューションズもまた、Web3支援サービスに本格参入している。日立のWeb3支援では、エンターテインメント業界や他産業の企業が参入しやすい環境づくりを支援する。たとえば音楽レーベルがNFTを通じてアーティストの作品を販売したり、映画スタジオが限定コンテンツを配信したりと、多彩なニュービジネスモデルの誕生が期待される。

ブロックチェーンやWeb3の実用化に、ソニーや日立のような大企業が本格参入する意義はきわめて大きい。「クリエイターとファン双方にメリットのあるプラットフォーム」を実現できれば、エンターテインメント分野における新しい収益モデルとコミュニティ形成の可能性が爆発的に広がるだろう。

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フリーエコノミスト。仮想通貨歴は9年。Liskで大損、BTCで爆益。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。主著『マウンティングの経済学』。来タイ12年。
2 Comments
  • ついにソニーの仮想通貨が本格始動しましたね
    ソニュームは チェスト ネットの時から注目していたので とてもローンチが楽しみです
    早速 L 3が導入されましたけれども やはりゲーム分野になるのでしょうか
    年内に対応したアプリが出ると嬉しいな
    @btctrade2016

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