トランプ&マスク政権下での金融イノベーションの行方
「フォックス・ビジネス」のエレノア・テレット記者は27日、米トランプ次期政権におけるSEC委員長に、ポール・アトキンス氏が最有力候補として指名されていることを報じた。
アトキンス氏は、ジョージ・W・ブッシュ政権下で、2002年から2008年までSECの委員を務めた。同氏は、SECの内部業務に対する深い理解をもち、暗号資産(仮想通貨)の熱心な推進派としても知られている。
規制派と推進派、それぞれの論拠
現バイデン政権と次期トランプ政権の仮想通貨に対する姿勢をまとめておこう。バイデン政権は仮想通貨に対して、一貫して厳格なアプローチをとった。
その目的は、
- 仮想通貨を保有する投資家の保護
- テロ資金の送金手段としての悪用阻止
- 高ボラティリティが他市場に及ぼす悪影響の排除
だ。いずれももっともな理由といえる。
これに対し、トランプ次期大統領と腹心のイーロン・マスク氏は、
- 投資家保護よりもイノベーション
- 市場の安定よりもイノベーション
- 取引安全よりも取引の自由
を重視する。トランプとマスク氏の『ビジネスマンコンビ』にとって実にふさわしい姿勢だ。
金融政策やこと仮想通貨の規制問題にいたっては、「民主党 vs. 共和党」や「リベラル vs. 保守」の二元論的な対立軸に当てはめて考えようとするのは無理があるだろう。
仮想通貨価格にさらに上昇圧力か
アトキンス氏の指名は、当然、トランプ次期大統領とイーロン・マスク氏の意向を強く受けている。
イーロン・マスク氏はかねてより、X(旧ツイッター)を、仮想通貨決済を含むオールラウンドプラットフォームに進化させると公言してきた。
連日、ビットコインの最高値更新が報じられるが、仮想通貨価格への上昇圧力はさらに高まりそうだ。
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情報ソース:エレノア・テレット記者X / ブルームバーグ
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