マイケル・セイラー氏、企業戦略におけるビットコインの重要性を訴える
米ソフトウェア企業「Microstrategy(マイクロストラテジー)」の共同創設者で会長を務めるマイケル・セイラー氏は5日(現地時間4日)、アメリカのニュース番組「Fox Business(フォックス・ビジネス)」に出演し、ビットコインやデジタル資産の将来性について語った。また、今月2日(現地時間1日)に「Microsoft(マイクロソフト)」の取締役会で行ったプレゼン資料の一部を公開し、見解を示した。
セイラー氏は、現在約900兆ドルの世界資産市場においてビットコインの時価総額が2兆ドルである一方、2045年までの今後21年間で世界資産市場全体が4,000兆ドルに成長する中、ビットコインは280兆ドルに達すると予想している。この見通しは、技術の進歩やインフレを前提に、世界経済が発展し続けることを想定したものだ。
さらに、通貨や不動産、天然ガスなどの資産が売却され、その資金がビットコイン購入に充てられることで、ビットコインが世界の資産市場に占める割合が急速に拡大すると予測。また、ビットコインの成長率は、不動産や金、債券などの伝統的な資産を上回るだろうと述べた。
同氏は、ビットコインは「21世紀の最も偉大なデジタル変革を象徴している」と述べている。これは火や電気、数学などが世界文明の発展に大きく貢献したように、ビットコインが経済発展の重要なプロトコルになると主張。そして、「ビットコインについて深く知ることは、裕福さを守り、政府や企業、家族、個人に経済的豊かさをもたらす」と語った。
マイクロソフトにビットコイン購入を進言
同氏は2日(現地時間1日)、マイクロソフトの取締役会で約3分間のプレゼンテーションを行い、ビットコインの優位性を語りながら、同資産を企業の核心戦略として採用することを提言した。番組内でも、そのプレゼンテーションの一部を解説した。
プレゼンテーション資料のタイトルを『マイクロソフトは次期テクノロジーの波を見逃すわけにはいかない』として、7つの項目を列挙し、その一つにデジタル資本があると説明した。
- パーソナルコンピューティング
- グラフィカルユーザーインターフェイス
- インターネット
- モバイルコンピューティング
- クラウドコンピューティング
- 人工知能
- デジタル資本
セイラー氏の提言と予測は、ビットコインが次世代の経済基盤となる可能性を示唆しており、マイクロソフトをはじめとする企業がこのデジタル変革をいかに活用するかが注目される。
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情報ソース:Fox Bisiness