分散型ブロックチェーンAI「Sahara AI」、バイナンスラボ、パンテラ・キャピタル、サムスン、セコイア・キャピタルなどから4,300万ドル調達
分散型ブロックチェーンAI(人工知能)を開発する「Sahara AI(サハラAI)」は14日、4,300万ドル(約63億円)の資金調達に成功したと発表した。Binance Labs(バイナンスラボ)、Pantera Capital(パンテラ・キャピタル)、Polychain Capital(ポリチェーン・キャピタル)が共同でリードし、Samsung(サムスン)、Sequoia Capital(セコイア・キャピタル)などが参加した。
Sahara AI は、協力的な AI 経済を構築するために 4,300 万ドルを調達しました。
@PanteraCapital、@BinanceLabs、@polychain が共同で主導するこの資金調達により、分散型 AI ブロックチェーン プラットフォームを通じて、オープンで公平かつ安全な AI の未来にさらに近づくことができます。
また、・・・
調達した資金は、チームの拡大、テクノロジーの強化、エコシステムの拡大に使われる。
現在、OpenAIやグーグルといったAI開発企業は、十分な報酬や透明性なしに、個人から膨大な量のデータを収集することでAI業界を支配しており、このような権力の集中と透明性の欠如は、偏りのあるアルゴリズムやプライバシーの欠如、AIが生み出す恩恵の不平等な分配につながる可能性がある。
このような問題に対し、ブロックチェーンの強みである透明性と不変性を活かし、ユーザーや開発者の貢献度を明確化することで、個人や企業など誰もがAIの進歩に参加し、その恩恵を受けられるように設計された分散型AIブロックチェーン・プラットフォームだ。
サハラAIの主要コンポーネントは、以下の通りとなっている。
- Sahara Blockchain
エコシステム全体にわたって安全で透明なトランザクションと効率的な AI ライフサイクル管理の基盤を提供する AI ネイティブ・ブロックチェーン。 - AI インフラストラクチャ
分散型の共同トレーニングとサービス提供の機能を備え、最新の AI の進歩をサポートする最先端のアルゴリズムと計算フレームワーク。 - Sahara AI Marketplace
エージェント、モデル、データセットの多様なポートフォリオを備えた、AI 資産のクラウドソーシングのための分散型ハブ。ブロックチェーンに裏打ちされた所有権と柔軟なライセンス オプションを提供する。 - 開発ツール
開発者向けの Sahara SDK および API、非技術系ユーザー向けのノーコード/ローコード プラットフォームなど、あらゆるスキル レベルに対応したユーザーフレンドリーなツール。 - 安全なストレージ
暗号化された保管庫と強力なセキュリティ対策により、AI資産とユーザーデータが確実に保護。
発表によれば、同社は既に、マイクロソフトやアマゾン、MITなどのビッグテックや世界的研究機関を顧客に持っているという。
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