ビットコイン今後も上昇の余地あり、バブルの天井まだ先=著名アナリスト

廣野倭佳菜
13 Min Read

ビットコイン市場、サイクル理論上は上昇の可能性あり

 著名テクニカルアナリストのタイタン・オブ・クリプト氏(Titan of crypto)は同氏の公式X(旧:Twitter)で、ビットコインのバブル相場はまだ終わっておらず、依然として上昇の余地を残しているという予想を述べた。

ワイコフ理論上では上昇フェーズの渦中

同氏は、『一部の仮想通貨市場に関するツイートではすでに強気相場のピークを予測しているが、まだ強気相場は終わっていない。』と述べた。その理由を画像を投稿して説明し、ワイコフ理論を元に、現在のビットコイン相場がワイコフ理論上サイクルのどの位置にいるのかについて分析した。

ワイコフ理論では、市場は以下の4つのフェーズを循環することが多いとされている。

  • 蓄積(Accumulation):市場が長期間にわたって下落した後、価格が横ばいまたは少し上昇する状態。大口投資家や長期投資家によって買われる
  • 上昇(Markup):蓄積フェーズの後、需要が供給を上回り、価格が上昇するフェーズ。市場全体が強気となり、個人投資家を含む多くの投資家が参入する。
  • 分配(Distribution):上昇後、市場は再び横ばいまたはわずかな上昇を見せ、投資家たちが利益を確定し、売り圧力が増加するフェーズ。
  • 下降(Markdown):供給が需要を上回り、価格が急速に下落するフェーズ。市場は再び下落基調に転じる。

同氏はワイコフ理論をさらにフラクタル的に分析し、一つのフェーズを4つの段階に分けている。

  • 蓄積フェーズの開始(Strat Accumulation Phase)
  • レンジブレイク後の急な値動き(Fast Price Move)
  • 調整相場(Building Pre-tention)
  • トレンドの継続(Trend Continuation)

見解では、現在ビットコイン相場は蓄積フェーズを終えて上昇フェーズの途中地点にいると推測している。また、直近の相場は上昇フェーズの中で起こる調整相場であると位置付けている。値動きの予想としては、現在行われている短期的な調整を終えた後、もう一波さらに本格的な上昇を経験した後に、分配フェーズを2025年から2026年の間に迎えると予想している。

ビットコイン利益確定には時期尚早か

別の投稿では、『現在はビットコインはホールドフェーズに突入したばかりの段階で、売るべきではない』と述べた。投稿では、ビットコイン2ヶ月足とRSIを用いた分析が行われている。

RSIを4つの段階に分け、下から(青)買いのチャンス、(緑)比較的安値、(黄色)ホールド、(赤)利益確定段階として解説した。現在、RSIは黄色のホールドに位置していて、今後も赤で示された利益確定段階まで上昇の余地があることを示している。

短期目線では重要転換点に差し掛かる

さらに、一目均衡表を用いてビットコイン日足チャートを分析し、現在重要なポイントを迎えようとしていると示した。ビットコインは現在、一目均衡表の転換線(赤)を下に抜けて基準線(青)にタッチしている状態だ。

『基準線は強力なサポートであるため、サポートされる可能性がある』とした上で、直近の値動きが今後の相場に影響を与える可能性があることを示唆した。

アイキャッチ画像Freepikのライセンス許諾により使用

Share This Article
仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA