仮想通貨取引所OKX、村田製作所の株価に連動する先物を上場

仮想通貨取引所OKX、村田製作所の株価に連動する先物を上場
水澤 誉往
4 Min Read
Highlights
  • 海外の暗号資産取引所OKXが4日、村田製作所の株価に連動するUSDT建て無期限先物の取引を開始
  • 基準の指数は円建ての株価とOKX・他社の先物から算出し、24時間取引できる。株の配当や議決権はない
  • OKXのUSDT建て株先物で日本企業は4銘柄目。OKXの開示文書は日本を利用制限・禁止がありうる地域に挙げる

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のOKXは4日、村田製作所(6981)の株価に連動する無期限先物の取引を日本時間14時30分に始めた。証拠金と決済には米ドル連動のステーブルコインUSDTUSDTUSDTを使う。OKXのUSDT建ての株の無期限先物で日本企業の株は、ソニーグループ(6758)などに続き4銘柄になった。一方、OKXの開示文書は日本を、サービスの利用を制限・禁止することがある地域に挙げている。

村田製作所の無期限先物、証拠金はUSDTで24時間取引

OKXが4日12時(日本時間)に公開した告知によると、MURATA/USDTの取引の開始は協定世界時(UTC)4日5時30分だった。同じ告知で、米国株の銘柄名OXYとSMRの無期限先物も上場した。最大レバレッジは告知になく、OKXが公開する取引ルールのデータ(API)では5日時点で10倍だった。

項目内容
決済に使う暗号資産USDT
最大レバレッジ(5日時点)10倍
ファンディングの精算8時間ごと(率が上限・下限に達すると1時間ごとに変更)
ファンディング率の上限・下限±1.00%
取引時間24時間・毎日
株の保有なし(配当・議決権も受け取れない)
出典:OKXの告知(4日)と株の無期限先物の説明ページ、取引ルールの公開データ(5日取得)をもとにJinaCoin作成

ファンディングは、先物の価格を株価などから算出する指数に近づけるため、買い持ちと売り持ちの間で定期的にやり取りするお金だ。OKXの説明ページによると、株の無期限先物では、ファンディング率の計算に使う金利をゼロとしている。

説明ページによれば、株の無期限先物で取引するのは株価の値動きで、株そのものは持たない。配当や議決権は受け取れない。

基準の指数、円建ての株価とOKX・他社の先物から算出

東京証券取引所の取引は土日・祝日を除く9時〜11時30分と12時30分〜15時30分(日本時間)で、OKXの無期限先物は夜間や週末も取引できる。説明ページによると、先物の基準になる指数は、データ会社が配信する株価、他の暗号資産取引所の株先物の価格、OKX自身の先物の価格などを組み合わせて算出する。

日本株の場合、円建ての株価は米ドルに、さらにUSDTに換算される。株式市場が開いている間は株価の比重が大きく、閉まっている間や休日は、OKXや他社の先物の価格に頼る比重が増えるという。

東証の午前の取引中だった5日11時23分(日本時間)にOKXのAPIで取得したMURATAの指数の構成では、データ会社のKaikoとPythが示す円建ての株価が合わせて約3分の2を占め、残る約3分の1はOKXと他社の無期限先物の価格だった。

指数は原則として、株価から10%の範囲に制限される。市場が閉まっている間は、最後の株価を基準にこの範囲を決める。

説明ページは、株式市場の取引時間外や週末、休日は流動性が低く、売値と買値の差が広がることがあるとしている。

OKXのUSDT建て株先物、日本企業は村田製作所で4銘柄目

OKXは2月25日、ロビンフッド(HOOD)など米国株3銘柄でUSDT建ての株の無期限先物を始め、韓国や日本、香港の株にも広げた。JinaCoinがOKXの新規上場の告知と取引ルールの公開データを確かめた範囲では、この商品で日本企業の株は村田製作所が4銘柄目だ。

取引開始(日本時間)OKXの銘柄名会社指数が参照する株価最大レバレッジ(5日時点)
6月24日SONYソニーグループ(6758)米ドル建て10倍
6月26日KIOXIAキオクシアホールディングス(285A)円建て10倍
7月2日SOFTBANKソフトバンクグループ(9984)円建て10倍
11月4日MURATA村田製作所(6981)円建て10倍
出典:OKXの告知と取引ルールの公開データ(5日取得)をもとにJinaCoin作成。告知は銘柄名だけを示すため、会社は指数が参照する株価の水準を東京証券取引所などの株価と照らして特定した

OKXは、SOFTBANKUSDなど仕組みの異なる株の先物(X-Perp)も別に扱う。トークン化した株の現物の取引ペアも、7月15日以降の告知で加えている。

米インターコンチネンタル取引所(ICE)との合弁会社OKXICEでは、トークン化した米国株を売買する場を準備中だ。今回の告知はOKXICEに触れていない。10月30日付の告知では、第三者が自社株をトークン化した銘柄を扱わないよう、発行企業50社が求めていた。

OKXの開示文書、日本を利用制限がありうる地域に

OKXの利用規約は、サービスを提供しない地域などの一覧を、別の開示文書(Risk and Compliance Disclosure)に委ねる。7月8日更新のこの文書は、サービスの全部または一部の利用を制限・禁止することがある地域として、カナダやインドなどとともに日本を挙げている。

金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(9月30日現在)をJinaCoinが集計した国内の登録業者27社に、OKXの運営会社は含まれない。

OKXの告知や説明ページは触れていないが、米国では、米商品先物取引委員会(CFTC)のマイケル・セリグ委員長が米国時間3日、CFTCに登録した取引所で個別株の無期限先物が取引できるようになったとの声明を出した。同じ日、米業界団体が承認の取り消しを求めてCFTCを連邦地裁に提訴した。

OKXの説明ページは、株の無期限先物の利用が制限・禁止されうる地域の例として米国を挙げ、各地の法令を守るのは利用者の責任だとする。4日の告知も、地域ごとの提供状況をアプリで確かめるよう求めている。

関連:米CFTC、個別株の無期限先物を解禁──同じ日に業界団体が提訴
関連:トークン化米国株、エヌビディアなど50社が異議──OKXとICEの新市場

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
SOURCES:OKX
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA