Nansen、ロイヤルティプログラム「Nansen Points」を開始──利用に応じて特典付与

ヤマダケイスケ
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画像はNansen公式Xより引用

ティア制導入で継続利用を促す設計に

オンチェーン分析ツールを提供する「Nansen(ナンセン)」は17日、独自のロイヤルティプログラムとなる「Nansen Points:Season 01」を開始したと発表した。ユーザーはナンセンのエコシステムに参加することでポイントを獲得でき、さまざまな報酬をポイントと交換できる仕組みになっている。

本プログラムでのポイント獲得方法は多岐にわたる。ナンセンが提供する有料プランである「Pioneer(パイオニア)」または「Professional(プロフェッショナル)」への登録、ステーキングの利用、有料プランへの友人紹介などにより、ポイントが付与される。ユーザーは獲得ポイント数に応じて、「グリーン」や「アイス」など4段階のティア制度に参加することになり、段階的な特典を受けられる仕組みとなっている。

ポイントと交換可能な特典には、有料プランの利用料金の割引(プレミアム割引)や、新機能・限定コンテンツへの早期アクセスが可能となる「アルファアクセス」などが含まれる。さらに、ナンセンと提携する9社の主要パートナー企業から提供される特別な特典も用意されており、多面的かつ魅力的なユーザー体験が提供される。なお、本プログラムは継続的に運用される予定で、シーズンごとに新たな報酬が順次追加されていくという。

本プログラムへの参加方法は至ってシンプルで、ナンセンの公式サイト上の「Points Hub(ポイントハブ)」から「Pointsを有効にする」をクリックするだけですぐにプログラムを開始できる。ユーザーが手軽にエコシステムに参加できる設計は、オンチェーン分析ツールに慣れていない新規ユーザー獲得にも寄与することが期待されている。

なお、ナンセンは同日、暗号資産(仮想通貨)メディア大手「Cointelegraph(コインテレグラフ)」との提携を発表。これにより、同メディア上でリアルタイムのブロックチェーンデータが提供され、ユーザーは市場ニュースと同時に深いオンチェーン分析を進めることが可能となった。こうしたナンセンによる積極的な姿勢は、同社の包括的なデータエコシステムの構築をより加速させる要因になり得るだろう。

ナンセンはエコシステムの強化とユーザー基盤の拡大に力を注ぎながら、Web3時代のデータ分析基盤としての地位を確立しつつある。今回のロイヤルティプログラムは、そのビジョンを実現するための重要な一歩となるはずだ。今後のロイヤルティプログラムの動向やその影響によるエコシステムの変化に注目していきたい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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