モルガン・スタンレーの運用子会社モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントは17日、米証券取引委員会(SEC)に対し「モルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト」の第2号修正届出書を提出した。ティッカーシンボルは「MSBT」としてNYSEアークへの上場を目指す。同行が米大手銀行として初めて現物ビットコインETFを登録申請したのは2026年1月6日で、3月4日に第1号修正届出書を提出していた。今回はその2回目の修正にあたる。
ファンド構造と保管体制
ビットコイン
BTCの保管体制は2社体制で、コインベース・カストディ・トラスト・カンパニーが現物BTCを保管し、BNYメロンがキャッシュ・カストディアン兼アドミニストレーター兼トランスファー・エージェントを担う。NAV(純資産価値)の算出には「コインデスク・ビットコイン・ベンチマーク 午後4時ニューヨーク決済レート」を使用し、2026年3月13日時点のベンチマーク価格は71,186ドル(約1,122万円)だった。
初期シード口数は50,000口で、調達予定総額は約100万ドル(約1億5,763万円)。なお2026年3月9日に監査用シードとして2口・100ドル分が先行購入済みだ。
同行はこれまでブラックロックのアイシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)などを顧客に勧める「販売会社」の立場にあり、2024年8月より1万5,000人超のアドバイザーに対しビットコインETFの提供が許可されており、2026年初頭からは積極的な推奨も解禁されている。自社ETF承認後はブラックロック・IBIT(管理報酬0.25%)やフィデリティ・FBTC(同0.25%)と直接競合することになる。ただし今回の届出書では管理報酬率が未確定のままで、最終的な競争力はこの数値が鍵を握る。
SECは2026年3月時点で126件超の暗号資産ETF申請を審査中だ。ゴールドマン・サックスは2025年にイノベーター・キャピタル・マネジメントを20億ドルで買収しETF事業を大幅に拡大。メリル・リンチも2026年1月に現物ビットコインETFの推奨解禁を発表するなど、大手金融機関の参入が続いている。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.63円)




